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良く眠れないのはタバコのせい?意外と知らないタバコと睡眠

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寝つきが悪い。

朝起きて、疲れが取れていない。

 

そんな悩みを抱えながらもタバコを吸っているあなたへ。

 

タバコが体に良くないのはみんなが知っていることですね。

数えきれないほどの有害物質が含まれており、百害あって一利なしとも。

 

タバコが原因によって大病の名前ばかりが広く知られていますが、タバコに含まれる有害物質によって

「布団に入ってからなかなか眠りにつけない」

「寝ても寝ても疲れが取れない」など

睡眠への影響もあることを、どれだけの人が知っているのでしょうか。

 

意外と知られていないタバコと睡眠の関係を、起きる体の変化を説明しながらこの記事で紹介したいと思います。

 

寝る前の一服が「よく眠れない」につながる

眠りに就く前に、一日を締めくくる一服を楽しんでいるでしょうか。

 

実はその寝る前の一服が、あなたの眠りを妨げているのです。

タバコにはあなたの体を興奮状態にさせる作用があります。

 

一本吸ってリラックス…できるのは一瞬だけ

イライラしてきたらタバコでリラックス。

喫煙者の方の多くはそう思っています。

 

しかしそれは嘘です。

イライラも至福(と思い込んでいる)の一服で得られる快感も、タバコに含まれるニコチンの依存によるものです。

イライラしているのは、タバコに含まれるニコチンが体内から抜けてそれを欲しているからに他なりません。

(もちろん他の原因もたくさん考えられるのですが)

「タバコを吸わない時間」というものが知らず知らずのうちにあなたをイラつかせていることは、自分ではわからないものです。

 

ニコチンには高い依存性があることが医療の現場でもはっきりと示されています。

ニコチンは吸収が速く,体内から消失するのも速いため,常習喫煙者では喫煙後30分程度でニコチン切れ症状を生じ「次の1本」の願望を生じるようになる。

参考:禁煙推進委員会 タバコの依存症

 

ニコチンが体内から抜けると、イライラ・そわそわ・不安感などが訪れる。これはニコチン切れの禁断症状。

これらを解消するために、また一本吸ってしまう。

 

たしかにニコチンには快感を得られる作用があるようですが、

リラックスできる時間はタバコを口に加えてからほんの数分の間に過ぎません。

 

カフェインより早く良く効くニコチンの覚醒作用

ニコチンは脳に届くスピードがとても速いです。タバコを一口吸いこんでからわずか7秒~10秒ほどで脳に到達すると言われています。

 

眠気を覚ますためにコーヒーやエナジードリンクを飲むように、カフェインは脳を覚醒させる代表的な成分です。

カフェインは摂取してから脳に伝わるまで約30分ほどかかると言われています。

そして体から抜けきるのは8時間~10時間。

 

このように比べると、ニコチンは脳を覚醒(興奮状態に)させるには圧倒的即効性があることが分かります。

両者とも質の良い睡眠を妨げる原因であることに変わりはありませんが、特に寝る前のタバコは瞬時に目を覚まさせてしまうということが言えますね。

 

 

途中で目が覚める、朝起きるのがつらい

寝る前のタバコは入眠を妨げるだけではありません。

 

やっと眠りについたとしてもちょっとした物音や刺激(寝返りもそれに含まれます)などで目が覚めてしまうことはないでしょうか。

それはニコチンによって覚醒した脳が深い眠りに入れていないことが原因です。

タバコを吸いたくなって目が覚めることもあります。よく眠れないからといって体を起こしてタバコに火をつけてしまうこともあります。

 

朝起きるのがつらいのは、寝ている間にニコチンが抜けて、目覚めた時には体がニコチンを欲していることに関係があります。ニコチンが抜けた体は、重い。なんとなくだるいですよね。

 

喫煙者は朝起きれないのはタバコのせいだとは思っていないのではないでしょうか。

眠りが浅い・夜中に目が覚めることによって熟睡できておらず、上手に疲れを取ることができなかったのです。

 

タバコを吸うと、体には何が起こっているのか

ニコチンが眠りを妨げるということは何となくお分かりいただけたでしょうか。

しかしニコチンだけが悪者ではありません。

ここでは一酸化炭素のお話も交えながら、体にどんな変化が起こるのかを見てみましょう。

 

一服した時のふわふわ気分は軽い酸欠状態

タバコを吸うと、ふわふわした気分になります。

これはタバコに含まれる一酸化炭素が関係しています。

 

一酸化炭素は血液中に溶け込んで、酸素を全身に運ぶ役割をしているヘモグロビンの邪魔をしてしまいます。

その結果、酸欠状態になってしまうのです。これによってふわふわした状態が起こるということですね。

 

一見この「ふわふわ」は心地が良いように感じられるが、酸素が必要不可欠なわたしたちには危険な状態であるということを覚えておかなければなりません。

 

血液循環を阻害、代謝が悪くなり疲労が回復できない

一酸化炭素は酸素を届けるのを邪魔するのですが、それは血液の循環を阻害していることにも繋がります。

酸素が不足すれば、運動機能(指を動かしたりなどの小さな運動も含む)も低下します。

 

そしてニコチンは末梢血管を収縮させてしまう。血管が細くなってしまうことで血圧が上昇し、上手に血液が体の隅々まで届かなくなってしまいます。

 

一酸化炭素によって酸欠状態の血液が、ニコチンによってさらに通り道を狭められてしまいダブルパンチです。

 

新鮮な血液がうまく循環できないと、手足が冷えたり、酸素と老廃物を交換できなくなります。

すると、老廃物は溜まっていく一方でどんどん悪い方向に進んでしまうんですね。

 

ニコチンを求めてストレスがかかり自律神経が乱れる

ニコチンの高い依存性によって、体はストレスがかかる状態が常に続くことになります。

  • 血管の収縮により血圧が上がる
  • ニコチンの解毒により臓器(腎臓や肝臓など)
  • ニコチン切れの禁断症状
  • 非喫煙者への配慮…

これらも含め、ストレスは自律神経を乱します。

タバコによるストレスが健康への二次被害を生みだしてしまっている。

 

気管支が収縮、いびきや息苦しさも

タバコを吸うと息が苦しくなることがあります。これはタバコの煙を吸うことで肺や気管支に炎症が起きているのが原因です。

慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん、COPDとも呼ばれる)という病気の一つです。

この病気の原因の90%はタバコの煙であると言われています。

 

せきや痰が出るようになり、炎症によって気管支が狭まります。

COPDの主な症状は以下の通り。

  • 喉がつかえるような感じがする
  • 息切れしやすい
  • 呼吸をするとヒューヒュー音がする
  • 息を吸うと胸が苦しい

 

睡眠障害はタバコが原因のひとつ

まとめます。わたしたちの睡眠を妨げる原因は実にたくさんあります。

騒音、ネオンライト、カフェイン、ブルーライト…

 

喫煙者はそれらの多数の原因にさらにプラスして、タバコの影響もあると言えるでしょう。

 

 

ニコチン不足でイライラ・不安

ニコチンによる心地よさを常に欲することによって、ニコチンが切れた時のイライラや不安感を引き起こします。

そしてリラクッスしようと一服。

その繰り返しによって、寝る前も常にニコチンを欲してしまいなかなか眠るモードに入ることが出来ません。

 

ニコチン摂取で覚醒・興奮

一服するとその時はリラックスしたような気になりますが、その摂取したニコチンによって脳や体は覚醒状態です。

血管が収縮し、緊張状態になり、脳は活動するための興奮モードに切り替わります。

そんな状態では到底眠りに就くことは難しいのはお分かりいただけるでしょう。

 

血流が悪くなり疲れが取れない

ニコチンが血管を収縮させ、一酸化炭素が血液中の酸素を全身に送り届けるのを邪魔します。

それによって手足が冷えたり、新鮮な酸素と体に溜まった老廃物を交換できなくなり、疲れが取れないのです。

 

呼吸が苦しくなる

COPDによって睡眠時無呼吸症候群が発症してしまう可能性も大きいです。

なんとなく息苦しかったり、胸がくるしいのはタバコを吸うことによって気管支が炎症を起こしています。

それによって目が覚めてしまったり、苦しくて眠りが浅くなってしまうのです。

 

疲労を回復するために寝るというのが正しい睡眠のはずが、寝る前の一服によって自ら眠りと回復を妨げることをしているのです。

「眠れない」ということは、あなたにとって良い事はほとんどありません。

ぐっすり眠ってスッキリ目覚める為にも、タバコとの付き合い方を今一度考えてみてください。

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