PADIアドバンス・オープン・ウォーター認定で遊びのプロを目指そう!
アドバンスってオープン・ウォーターと何が違うの?
アドバンスを持ってるといいことって何?
取っておいた方がいいの?
実際の講習では何をやるの?
そんな疑問をお持ちの方へ、アドヴァンスド・オープン・ウォーターについて紹介します。
このライセンスはOW(オープン・ウォーター)よりもひとつステップアップしたものです。
より深い場所まで行ったり、ボートダイブやドリフトダイブ、他にもたくさんのスキルを身につけることができるようになります。
ダイビングを趣味にするなら、取得しておいて損はないですよ♪
オープン・ウォーターの次はアドバンスを取得しよう!
アドバンスライセンスの正式名称は、「アドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー」です。
長いので「アドバンス」と言ったり「AOW」と表記したりしますので覚えておいてくださいね。
これからダイビングを始めたいという方は、OW(オープン・ウォーター)取得の体験談を書いた
「【ダイビングライセンス取得 体験談】オープン・ウォーター講習の流れ」をぜひ読んでくださいね♪
AOWは、OWよりもひとつステップアップしたライセンスのことです。
「ダイビングをもっと楽しみたい!」という方のためのライセンスとも言えるでしょう。
このライセンスとOWの違い
- 最大水深30メートルまで潜行OK
- 様々な環境や、器材などを使ったダイビングのテクニックを磨くことができる
オープン・ウォーターが「ダイバーになる」ライセンスだとすれば、
アドバンスは「ダイビングをより楽しくするテクニックを磨く」ライセンスでしょう。
24種類の選択科目から3種類選べる講習内容
アドバンスで受ける講習は、24種類のアドベンチャー・ダイブ(選択科目)の中から5種類を選んで学ぶことができます。
(そのうちの2種類は必須ですので、実際選べるのは3種類です)
興味のあるテクニックを自分で選ぶことができるんです。
※参加条件があるものや、ショップによって実施できる科目が限られている場合もありますので、
詳しくはPADIのホームページやダイビングショップに問い合わせてみてくださいね。
そして、選んだ3種類の他にも気になるものがあれば(アドバンスとは別途になりますが)、その講習も受けることができるんですよ。その際は「スペシャルティコース」というものを受講することになります。
テキストとDVDでお勉強
アドバンスのライセンス取得を申し込むときは、OWの時と同じように「アドバンス講習に申し込みたいです!」とショップに伝えましょう。
その時に、上記の選択科目を何にするかを聞かれます。
あらかじめ決めてから申し込みをした方がスムーズですよ。
申し込みをすると、今度はAOW用のテキストとDVDが自宅に届きます。
テキストには13種類の選択科目が勉強できる内容が書かれていますので、自分が選択したところを勉強します。
(なぜ全ての科目が載っていないかは、おそらく条件等の理由で選択されるのが極端に少ない科目があるからではないかと思います。わたしの憶測ですが。)
DVDには、必須科目の「水中ナビゲーション」「ディープダイブ」についてのヒントや実施方法、
他の選択科目についても紹介されています。
こちらもテキストに練習問題がありますので、自宅で問題を解いて理解を深めておきましょう。
OWの時よりも勉強する量は少なめです。
ですがしっかり予習してからライセンス講習に臨みましょうね!
必須の水中ナビゲーションとディープダイブはどんな内容?
ではアドバンス講習を受ける人が必ず受講する「水中ナビゲーション」と「ディープダイブ」はどのような内容でしょうか。
水中ナビゲーション
水中ナビゲーションは、
海中で目的地に正確にたどりつくためのコンパスを使ったナビゲーション(コンパス・ナビゲーション)や、自然の目標物を確認しながら移動するナビゲーション(ナチュラル・ナビゲーション)などを学びます。
とPADIのホームページに記載されています。
「コンパスを使って迷子にならないようにする」 科目です。
コンパスは、レギュレーターと一体化してついているものもあれば、腕時計形のものもあります。
講習のときは自分で用意しなくてもレンタルできますよ。
テキストだけ見ていてもなかなか分かりにくいので、実際に現地でやってみるまではイメージが湧きませんでした。
現地ではまず、陸上でコンパスの簡単な使い方の説明を受けます。
コンパスを見ながら、「北へ向かって10歩、次は東に向かって10歩、南に10歩、西へ10歩。」
これで正方形の形に移動して元の場所に戻ったことになります。
このようにコンパスを見ながら簡単な移動の方法を教えてもらいます。
もう一つ、「目標物を決めて今自分がいる位置を把握し、移動しながら元いた場所に戻ってくる」ということもやります。
上記2つのパターンを、今度は水中でも行います。
これが「水中ナビゲーション」の内容です。
ディープダイブ
「ディープダイブ」は読んで字の如く、水深の深い場所についての科目です。
ディープダイビングの魅力と安全ルールはもちろん、水深18m以深の水中環境を知って、より慎重なダイビングの計画の立て方や実行のノウハウをインストラクター密着の状態で学びます。
オープンウォーターでは、最大水深は18メートルまでしか潜ることは許されていません。
しかしアドバンスを取得すれば、もっと深い場所まで潜る事ができるようになります。
深いということは、危険が増します。
身体にかかる負担や無限圧潜水時間(詳しくはお勉強してくださいね)が浅い所と比べてどのように変化するのか。
などをダイブコンピュータを使って確認したり、
陸上で見える色が、深い場所に行くとどのように見えるのか。
をカラーチャートを使って実際に水中で確認します。
このカラーチャートも、インストラクターさんが貸してくれますのであなたは何も用意しなくて大丈夫です。
この2つがアドバンス講習の必須科目です。
わたしが選んだアドベンチャー・ダイブはこれだ!
わたしがアドバンスを受ける時に選択したアドベンチャー・ダイブ(選択科目)は、「ボートダイブ」「ドリフトダイブ」「ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー」の3つです。
ボートダイブ
「ボートダイブ」は、ボートに乗ってダイビングをするのに必要な科目です。
ボートの種類とダイビングのスタイルに応じたエントリーとエキジットの方法、船上の人数と座る位置のバランス、船上で器材を着脱するコツなどを学びます。
勉強しなくてもボートダイブはできますが、ボートについて理解しておいた方が後々安心できると考えてこちらを選択しました。
ビーチエントリーのスタイルでも十分楽しいダイビングができますが、ボートはまた一味違うポイントに行くことができます。沖に出ることができるからです。
まずテキストには、ボートに関する用語などを勉強しました。
実際にはあまりその用語は使いませんが、知っておいて損はありません。これから幾度となくボートダイブをするでしょうし、海外に潜りに行ったら「その単語知ってる!」となるような気もします。
せっかくのボートダイブだけれど、船酔いしてしまったら?
ボートダイブでのエントリー(潜行)やエグジット(浮上)のやり方は?
などを実際にやってみながら学んでいきます。
ドリフトダイブ
「ドリフトダイブ」は、潮の流れに乗りながらダイビングをするスタイルのことです。
「流される」のではなく、「流れを利用する」ドリフト・ダイビングの注意点、エントリー&エキジット方法、シグナル器材の使用法など、安全にドリフト・ダイビングを楽しむためのノウハウを学びます。
流れのあるポイントには生き物がたくさん集まります。大物ポイントです!普段見ることができない生き物に出会える可能性大です!
そのためにもドリフトダイブのスキルは身につけておいたほうがよいでしょう。
例えば、ダイバーに人気のパラオは流れのあるポイントが多いそうで、ドリフトダイブのスキルを取得してから行ったほうが良いとされています。
ドリフトは、流れに乗って移動していくスタイルです。エントリーと同じ場所でエグジットするわけではないので、ボートに拾ってもらわなければなりません。
「シグナル器材」とありますが、ここではシグナルフロート(細長くて目立つ色の浮き具です)の使い方を教えてもらいました。
この目印を水面に立てて、ボートに見つけてもらうわけです。
フロートの使い方は、ドリフトダイブだけでなく、万が一ロスト(チームと迷子になることです)した時も役立ちますので、覚えておいたほうが良いと考えました。
インストラクターさんが水中でお手本を見せてくれますので、それを真似してやってみます。
そんなに難しいことではないので安心してください。
ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー(中性浮力)
「PPB」と短くして表記したりします。これは「中世浮力の達人になろう!」という科目です。
水中でウェイトの適切な量を確認したり、BCDの浮力の調節などを教えてもらいます。
(中世浮力についてはOWの時に勉強しますので、わからない人は復習しましょうね。)
タンクやスーツの種類に合わせた微妙なウエイト調整の方法、BCDと呼吸のコントロールを上手に組み合わせた"究極の浮力コントロール"のテクニックなどをゲーム感覚で身につけます。
中世浮力はダイバーにとって最も重要なスキルです。
- エアーの持ちが悪い
- 海底の砂を巻き上げがち
- 体が沈んでしまって、サンゴや生き物を傷つけてしまった
- ちょっとした弾みで体が浮いてしまう
- 安全停止で水深5メートルを上手に保てない
このようなことを避けるためには、中世浮力をしっかりとコントロールできるようになることが大切です。
ダイビング初心者のうちは、中世浮力を保つことはなかなか難しいです。
なのでこの科目でちょっとしたコツを学びます。
ウェイトの調節や、BCDの吸排気、呼吸の仕方など、わからないことはこの際どんどんインストラクターさんに教えてもらいましょう!
テクニックを磨くアドバンス・ダイバー
OWからひとつステップアップしたライセンスが「アドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー」です。
OWを取得していれば、すぐにAOWの取得をすることができるので、ダイビングをより楽しくするために、このライセンスは取得しておいても損はないでしょう。
AOW以上でなければ潜れないようなポイントもありますよ。
ハマればハマるほどスキルアップしたくなる
もちろんAOWは必ず取らなければならないものではありません。
OWのライセンスだけで1000本以上潜っておられる方もたくさんいます。
ですが、ハマればハマるほど、いろいろなことに挑戦してみたくなっちゃうんですよね!笑
わたしはOWを取得した2ヶ月後に、同じショップさんにお世話になってAOWを取得しました。
ボートダイブは、ビーチの時と違いエントリーポイントまで重い器材を背負って歩かなくて良いので楽ですし、砂もつきません。笑
ダイナミックな流れに乗りながらのドリフトダイブはまるで魚になった気分で海を冒険できます。シグナルフロートの使い方もバッチリ覚えました。
ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシーでは、中世浮力をキープするコツを教えてもらったので、後はそのコツを意識してダイブ経験あるのみです!
目指すは遊びのプロ!
その他にもPADIにはたくさんのスペシャルティ・ダイブのプログラムが用意されています。
気になる科目がいくつかありますので、機会を見てそれらに挑戦してみようと考えています。
特に「AWARE」のコースは「海の環境をわたしたちが守っていこう」という趣旨のものなのが多いので是非参加してみたいです。
スペシャルティコースを1つ受けると、その都度Cカードを受け取ることができますよ。
どんどん参加して、目指すは遊びダイビングのプロです!
これだからダイビングはやめられないっ!
参考 引用元:PADI Japan(パディ・アジア・パシフィック・ジャパン) 公式サイト ~ ダイビングを始める&楽しむあなたを応援します!~