ダイビング ウェットスーツの選び方【種類とサイズ編】
先日、「ウェットスーツの選び方【オーダーメイドと既製品どっちがいい?編】」という記事でオーダーメイドと既製品のスーツのメリット・デメリットを比べました。
しかしその前に、
「そもそも初めて買うウェットスーツはどんな種類のものを選んだら良いのか」
ということをお話ししていませんでしたね。
そこでこの記事では、初めてウェットスーツを購入するダイバーさん向けに
- どんな種類があるのか
- ウェットスーツのサイズ感
についてお話したいと思います。
ウェットスーツを選ぶ時に参考になれば幸いです。
初めてのウェットスーツは5㎜ワンピース一択な理由
ウェットスーツと言えど、実に様々な種類があります。
- ワンピース
- ツーピース
- シーガル
※冬用のドライスーツというものもありますが、今回は割愛します。
それぞれメリットがあるのですが、初めて購入するならば5㎜のワンピースタイプをおすすめします。
その理由はこうです。
ツーピースのデメリット
まず単純に、荷物が増えます。
ワンピースもツーピースも、夏場は海から上がったら上半身だけスーツを脱いで過ごします。
ツーピースだと、ジャケットを手で持っていなければいけません。
ワンピースタイプなら、そのままブラーンとぶら下げておけるので邪魔になりません。
それから、ワンピースに比べて浮力が増えます。
という事はウェイト(腰につける錘)も重くしなければなりません。
特に卸したての初めの数ダイブは、全然沈まなくて潜航が思うようにできないくらいです。 (急浮上してしまう人を何度も見かけています。危険。汗)
この2点の問題があるので、私はツーピースを買おうとは思わなかったわけです。
シーガルのデメリット
シーガルは半袖タイプのワンピーススーツ。
暑い夏にはいいじゃないか、と思うかもしれませんね。
でも女性のみなさん。
シーガルで潜った日には、半袖の日焼けあとがクッキリ残ることになります。
そして、腕が出ていると真夏と言えど海中は肌寒く感じます。
岩にぶつけたりという怪我の心配もあります。
ですので、こちらも必要ないかな。
夏しか潜らないから3㎜スーツ?いえ、真夏でも5㎜スーツ!
確かに常夏のリゾートは水温も30度近くなります。
水温30度の海しか絶対に潜らない!という方は3㎜スーツでいいと思います。
しかし、問題は!
水温が少し下がって25度くらいの海に潜る時です。
これは2017年5月に沖縄 慶良間(けらま)で潜った時のダイビングログです。
(ちなみにオープンウォーター講習ですねこれ)
丸をつけたところが水温です。23度ですねぇ。
5㎜のワンピースタイプのウェットスーツで、ダイビング後半は少し寒いなぁと感じました。
海水は体温をどんどん奪っていくのを知っていますか?
1回のダイブで40分~50分潜ることを考えると、
3㎜のスーツでは後半の寒さが心配です。
夏の沖縄でも肌寒いということは、3㎜のスーツで春秋は潜れません。
日本近海の春秋の水温は12度~25度といったところです。
つまり、5㎜スーツを選んだ方が1年のうちの長いシーズンで着ることが出来るのです。
気温が30度を超えても水温はそこまで高くないですし、海に入ってしまえば暑すぎるなんてことはありません。
ウェットスーツのサイズって普通の服と同じでいいの?
では今度はサイズについてです。
ウェットスーツは体にピッタリなほど、暖かくて動きやすいです。
ぶかぶかのスーツは寒いです。
逆にピッチピチのスーツは、ダイビング中に苦しくて気分が悪くなる可能性大です。
ウェットスーツのサイズ選びは、普段のお洋服とは少し違います。
ですが、既製品のウェットスーツはS・M・Lなどの表記が多いので、洋服のサイズはある程度ざっくりした目安だと思っておけば良いでしょう。
cocoloaのウェットスーツ サイズ表
画像引用:大人かわいい! 女性向けマリンスポーツブランド cocoloa
わたしのウェットスーツはcocoloaというブランドのもの。
サイズはMWです。
わたしの体系も参考までに。
身長:150センチ
体重:50キログラム
体格:やや筋肉質で小柄、適度に足がたくましい(笑)
サイズ表を見る限り、MWサイズでは身長が少々足りていません。
なので、手足の袖が少し長いです。ですが長すぎるなと感じたことはありません。
フィット感もあります。
数年前のモデルで、定価の半額以下のセールでしたのでサイズに限りがありました。
購入したときはもう少し体重があったので、今はちょっと大きいかな?という気がします。
もし今新しいスーツを買うならMサイズかなぁ。
主観ですが、わたしと同じくらいの身長(150センチ前後)で、筋肉量にあまり自身のない女子はMSサイズが良いのではと思います。
サイズ表の身長の項目は、だいたいそれくらい、というくらいの目安で良いでしょう。
タグがちょっとばかりほつれていますが悪しからず…笑
既製品ウェットスーツを選ぶなら必ず試着
先ほどセールで購入したと書きましたが、ダイビングショップに実際に行って試着をしてから買いました。
これ、重要です。
必ず試着をした方が良いです。
なぜ試着が大事?
なぜなら、洋服と同じで、
- 実際に着てみることでイメージと違った(かわいくないな、とか)
- ちょうど良いと思ったサイズを着てみたら ぶかぶか/きつきつ だった
ということがしばしば起きるからです。
それから、水着やラッシュガードやスポーツレギンスを持っている人は、試着のために持参すると良いですよ。
気になるスーツが見つかったら、遠慮なく試着したいですと店員さんに声をかけましょう。
試着にはラッシュガードとレギンス持参すると良いよ
ダイビングショップには広い試着室が設けられています。
扇風機が用意されているお店もあります。(試着、けっこう大変で汗かきます)
ラッシュガードとスポーツレギンスをインナーとして着用して、ウェットスーツを着ると苦労せずに試着できます。
素肌のまま着ようとすると、汗かいてなかなか入らないんです…!!
(そして余計に汗だくになります。)
まだそのスーツを買うと決めたわけでもないので、大量に汗をかいてしまうと申し訳ない気持ちになります。。売り物ですし。。。
なのでインナーになりそうなものを持っていくと、商品を汚さずに済みますので、あなたもお店の人も気持ちが良いですよね。笑
何着も試着していいの?
大丈夫です。
じっくり考えた方が良いですよ。
だって体に合わないウェットスーツ、気に入らないウェットスーツを買うことほど無駄なことはありません。
オーダーメイドよりはお安いお値段と言えど、数万円の買い物です。
これから何本ものダイビングを共にする相棒ですから、きちんと納得いくウェットスーツを選びたいものです。
ウェットスーツの後ろ側
ちなみに、ウェットスーツの後ろ側はたいていこのようになっています。
脱ぎ着しやすいように腰までのファスナーがついており、
そのチャックには長い紐がついています。
この紐、何に使うかって?
これはですね、自分でファスナーを上まで閉めるためのものです。
この紐がないと、毎回誰かに「ファスナー閉めて」とお願いしなければなりません。
初めてのウェットスーツの種類とサイズ 選び方まとめ
いかがでしたでしょうか。
初めてウェットスーツを買うのは不安やわからないことだらけ。
少しでもあなたのウェットスーツ選びの参考になれば幸いです。
迷ったらオールマイティな5㎜ワンピースタイプ
ダイビングのウェットスーツは色々な種類があります。
1年のうちに1番活躍してくれるのは5㎜のウェットスーツ。
そして、ワンピースタイプがオールマイティで使い勝手が良いですよ。
きつくもなく大きすぎない、ピッタリサイズを選ぶ
それぞれのブランドによってサイズの表記は多少違います。
自分の身長と体重とウエストの表記を参考に、だいたいこれくらいかな?と目星をつけておくと良いでしょう。
これから痩せる予定だから!といって小さめのウェットスーツを選ぶのは危険です。
その時にピッタリフィットするスーツは、きつすぎず、大きすぎずですよ。
必ずショップに出向いて試着しよう
サイズ表とにらめっこしていても、実際に着てみないことには自分の体に合っているかはわかりません。
試着をしてみることが大事なポイントです。
ラッシュガードとスポーツレギンスを持参すると、お店の商品を汗で汚さずに済みます。
滑りが良くなって着るのも楽になりますので、ぜひ持っていきましょうね。
試着をしてみて、お店の店員さんに具合を見てもらいましょう。
「首はきつくないですか?」「おなか回りはピッタリしていますか?」
など、サイズ感について適切なアドバイスをしてくれます。
納得のいくデザインやサイズのスーツが見つかったら、もうあとはレジに持っていくだけですね!
可愛いウェットスーツは周りのダイバーさんに褒めてもらえます♪
あなたの相棒ウェットスーツを見つけてダイビングをもっと楽しみましょ!