ウェットスーツとドライスーツの違い|ダイビングに興味を持ったら知りたいこと
ウェットスーツとドライスーツ、どちらもダイビングで必ず着用するスーツです。
夏はウェットスーツ、春秋冬はドライスーツ。
季節によってどちらのスーツを着用するか決めるのですが…
「もっと細かい違いを知りたい!なんで両方ダイビングスーツなのに、冬はドライなんだ!ドライスーツってなんなんだ?」
わたしがまだドライスーツを着たことが無い時にそう思っていたんですね。
ですのでこの記事では、まだドライスーツに腕を通したことが無い方に向けて、
ウェットスーツとドライスーツの違いをご紹介していきたいと思います。
ウェットスーツはシュノーケリングやサーフィンでも着る
先日公開した記事をTwitter(だりあ@da_coralbeauty)で紹介した際、フォロワーのふくカエルさん(ふくカエル@バルタン🐸 @Fuku_78)からこんなコメントをいただきました。
ドライスーツと
— ふくカエル@バルタン🐸 (@Fuku_78) 2018年11月29日
ウエットスーツは
全然ちがうのですね。
わかったです!
🐸
ハッとしました!
ウェットスーツとドライスーツは全然違うけれど、
ドライスーツを着たことが無い方は、それがどんなスーツなのか分からないだろうな…
だってわたしも分からなかったですし!
ウェットスーツは夏のダイビングだけではなく、シュノーケリングやサーフィンでも着用します。
マリンスポーツをテレビや雑誌などで見たことがある人は
「ああ、あの黒っぽいスーツでしょ?みんな着ているよね」
というイメージは湧くのではないかと思います。
特殊な生地で仕立てており、体にピッタリ密着することでスーツと体の間に入りこんだた海水を体温で温め、保温することができます。
つまりウェットスーツを着ていても、体は濡れます。
ですのでスーツの下は水着やラッシュガードなどの濡れても良いものを着ています。
ドライスーツはダイビング専用|空気をスーツ内に送り込む仕組み
ではドライスーツはというと、ダイビング専用の冬のスーツ。
背中に背負うタンクから空気を送り込む仕組みになっているんですね。排気をするためのボタンもあります。
ですので、タンクを使わないシュノーケリングやサーフィンでは着用しません。
ドライスーツは完全防水で体が濡れないようにできています。
インナーには普段の冬の生活でも着るような、保温性インナーやジャージなどを着ます。
どんなインナーか気になる方は「冬のダイビング専用 ドライスーツとは?インナーや着方を写真で紹介します」を読んでみてくださいね。
なぜスーツの中に吸気や排気をするの?
気になりませんか?
なぜスーツの中に空気を出し入れするのか。
海に潜って水深が深くなると、スーツの中にもともと入っていた空気が水圧によって圧縮されるんですね。
真空パックされている感じです。深くなればなるほど真空パック状態に。
すると当然、ダイバーは苦しいのです。ギューーーって締め付けられるので。
ですので、胸元のボタンを押してタンクから空気を送り込んで、楽になるように調節するわけです。
反対に、水深を浅くすると空気が膨張してスーツの中に溜まっていきます。
それを逃してやらないと、急浮上してしまうんです。浮袋みたいな感じです。
ダイビングにおいて急浮上は致命的。
減圧症(げんあつしょう)という危険な症状になりかねません。
ウェットスーツは体に密着しているので、スーツ内に空気は溜まりません。
服の上から着る完全防水のドライスーツだからこそ、この排気と吸気の機能が必要なんですね。
まとめ|ウェットスーツはマリンスポーツ全般、ドライスーツはダイビング専用
表にまとめてみました。
ウェットスーツ | ドライスーツ | |
季節 | 夏 (水温20℃以上) | 春・秋・冬(水温20℃以下) |
インナー | 水着、ラッシュガードなど | 保温性インナー、ジャージなど |
体 | 濡れる | 濡れない |
フィン | フルフットOK | ストラップ式のみ |
用途 | ダイビング、シュノーケリング、サーフィンなど | ダイビングのみ |
ウェットスーツはダイビングだけでなく、シュノーケリング・サーフィンなど他のマリンスポーツにも適しています。
スーツ自体が保温性がある生地ですので、インナーは水着でOK。
ドライスーツは着込む服で暖かさを保ちますので、インナーはヒートテックやボア付きのズボンなどの温かい服を着ます。
空気を送り込む仕組みになっていますので、水圧が大きくかかる水深まで潜るダイビング専用のスーツです。
こんなふうに、ドライスーツは独特な機能がついたダイビングスーツなのです。