ダイビングのレンタル器材は何が含まれる?自分で用意する持ち物は?
初めてのダイビング。
ウェットスーツや器材は何も持っていなくても、大丈夫です。
ダイビングショップで全てレンタルできますよ。
「そもそもダイビング器材のレンタルって何が含まれるの?」
「レンタルすることは決まっているけれど、自分で用意するものはある?」
ダイビング初心者さんのために、そんな疑問にお応えします。
しっかり準備をして行けば、現地に到着して困ることもなくなりますね!
レンタル器材に含まれるものには★マークをつけました。
ダイビングは荷物がたくさん|器材の重量は20キロ!
まずはダイビングに必要な器材はどんなものがあるのか見てみましょう。
これらの器材を全て揃えると20キロを超える重量になるんです!
(そしてなかなか目玉が飛び出そうなお値段になります。笑)
器材をレンタルすることの良いところは、自分が持って行く荷物が少なくて済む点。
荷物の重量は飛行機に搭乗する時の追加料金にも関りますので大変便利なサービスです。
★軽器材、重器材、ダイブコンピューター
ダイビング器材は大きく分けて軽器材(通称:三点セット)と重器材、ダイブコンピューター(通称:ダイコン)に分かれます。
全てダイビングショップでレンタルできるものです。
レンタル料はダイビングのプラン料金に含まれていることもありますし、そうでない場合もありショップによって違います。
ですので事前に予約をするときに確認しておきましょう。
軽器材 三点セット
三点セットとは、マスク・フィン・シュノーケルのことです。
ダイビングの必需品です。
「ダイビング器材を購入したい?最初に買うなら軽器材がおすすめ」で、始めに購入するのならば三点セットが良いということを紹介しました。
しかし始めはレンタルのものでも十分ダイビングを楽しむことができますので、参考程度に読んでみてください。
マスクには「一眼」と「二眼」があります。
ダイビングショップによってどちらを貸してくれるのかは違いますが、どちらもメリットがありますので特に気にする必要はないでしょう。
視力が悪い(普段からメガネやコンタクトレンズをしないと生活できない程度)方は、予約時にその旨を伝えておきましょう。
二眼タイプのマスクは度つきのレンズにできるからです。
せっかく海の中を覗いても、視力が悪くて何も見えないのでは楽しくないですものね!
フィンは「フルフット」と「ストラップ」の二種類です。
レンタルの場合はストラップタイプのフィンを貸し出してくれるショップさんが多いように感じます。
ストラップフィンは初心者さんにとって着脱が楽ですし、ドライスーツにも対応できるからです。
ダイビングインストラクターさんや、ベテランダイバーさんはフルフットフィンを履いている人が多いです。
こちらの方が足と一体感があって水を蹴りやすいというメリットがあります。
シュノーケルですが、これは水面を移動する時に使うものです。
これに関してはどの商品も似たようなものなので、特に性能などを気にする必要はありません。
これからダイビングを始める人の中には、シュノーケルグッズなら持ってるよ!という人もいるかもしれません。
しかしダイビングはシュノーケルと違い水圧がかかります。
水圧にも耐えられるダイビング用の三点セットでなければいけませんので注意してくださいね。
重器材を背負えば即ダイバー!
重器材は、読んで字のごとく重量のある器材です。
BCD、レギュレーター、中圧ホースなどのTHE 機械!といった感じの道具のことを言います。
BCD(ビーシーディー)とは浮力を調節するための装置のことです。
水中ではこれで空気の量を調節して浮力を調節しながら沈みすぎたり浮きすぎたりを防止します。
”中の空気の量を調節できるチョッキの形をした浮き輪”みたいなものとお考えください。(”輪”ではありませんが)
BCDの背中に空気のタンクを装着します。(タンクは無条件で貸してくれます)そこからホースを繋いで呼吸するための空気と浮力調節の空気を送り込むんですね。
呼吸するために口にくわえているのがレギュレーター。口にくわえるところから中圧ホースが伸びていて、それを空気のタンクに繋いでいます。
自分がくわえるのとは別にもうひとつ、くわえるやつをつけます。これはオクトパスといいます。
一緒に潜る人(バディ)が何かのトラブルで空気を吸えなくなった時に使います。緊急事態の時のものです。
タンクとレギュレーター、オクトパスをそれぞれ合体させたものがレギュレーターセットです。
ダイビングコンピューターは水深や時間を計る時計型の器材
ダイブコンピューター(ダイコン)は、
- 水深何メートルにいるか
- 何分潜っているのか
- 身体に溜まった窒素はどれくらいか(これはライセンスを取る時にお勉強してくださいね)
などがわかる時計型の機械です。一人一台必ずつけます。
なかなか高性能でお高いので、始めはレンタルのものを貸してもらいましょう。
★ウェットスーツ
ウェットスーツは身体を保護するためのスーツです。必ず着用します。
多少冷たい海でも快適に潜ることができます。
特殊な生地で、水中で体温を逃がさないようにできています。
ダイビングは1ダイブで40~50分潜ります。
水って体温をすごいスピードで奪っていくので危険なんです。必ずスーツは着用します。
まちがっても沖縄の真夏の海だからといって水着だけで潜ってはいけません(もちろん潜らせてくれませんよ。怒られます。)
それから、冬の冷たい海に潜るためのドライスーツというものもあります。
このスーツのすごいところは、濡れないこと!
インナーに服を着たまま着用するのですが、密閉して海水を遮断してくれます。
首から上と手首から先以外は濡れません。
足元もブーツとスーツが一体化しているので、先に紹介したフルフットフィンは履けない仕様です。(どうやら最近はフルフットはけるドライもあると噂で聞いたことはあります)
「【冬のダイビング】ドライスーツをレンタルして海中で宝探ししよう」でドライスーツのことをもう少し詳しく紹介しました。
南国の海や、夏のダイビングではウェットスーツを貸し出してくれます。
ウェットスーツはサイズがピッタリのものを貸してもらいましょう。身体に密着すればするほど温かいんです。快適に潜ることができます。
陸上で着る時はちょっとコツがいるけれど、ブカブカのスーツで潜ったら寒くて楽しむどころではありません。
ダイビングショップでレンタル以外|持参する持ち物
器材は全てレンタルできますが、自分で持っていかなければならないものもいくつかあります。
Cカード、ログブック
スキューバダイビングのライセンスを既に持っている人は、必ずCカードを持っていきましょう。
これがないと、潜れません!
運転免許証と同じような感覚で、ダイビングに行くときは必ず所持している必要があります。
体験ダイビングや、これからライセンスを取る人はもちろんCカードはありませんので、特に心配することはありませんよ。
ログブックは、潜った記録をつけるためのノートやメモのことです。
最大で水深何メートル潜ったとか、海水温はこれくらいだったとか、こんな魚がいたとか、そういうのを1ダイブずつ記録していきます。
かわいいデザインのもたくさんショップに売っていますよ。わたしのはキティちゃん!
ログブックを自作する人もいますよ。
記録することで、今まで何本潜ったとか、最初は空気の減りが早かったけど最近上達したな、などと見返すことができます。
思い出ノートですね♪
ログづけは1日のダイブが終わった後にみんなで書くのが一般的。
一緒に潜ったチームのダイバーさんと打ち解ける場でもあります。
撮った写真を見せ合ったり、あの魚はすごかったとか、ワイワイ楽しいコミュニケーションの場です。
酔い止めの薬は必ず余分に!
酔い止め薬は必ず持参しましょう。
普段乗り物酔いをしない人もマストです。車やボートに乗らないダイビングの時もマストです。
なぜかというと、水中のうねりで酔うこともあるからです。
また、いつもは平気なのに、そのときだけ慣れない環境もあり車酔いしてしまったということもあります。
乗り物(あるいは波なんかも)酔いをしていると、もうほんとうにダイビングどころではありません!
せっかく楽しみにしてきたのに潜れなかったらつら過ぎますよね…涙
絶対酔わない!と自信がある人も、どうか、飲んでください。お願いします。
ちょっとお値段は高いのですが、アネロン「ニスキャップ」という薬が一番いいです。
薬局に売っていますよ。
これはダイバーさんならほぼ90%は飲んでるのではないかな…
というくらい、知らないがいない優秀な酔い止めです。
飲むタイミングは、朝出発前に1錠です。そのたった1錠で1日中快適に過ごすことができるんです!
わたしはダイビングに行く時はいかなる場合でも必ず飲みます。
そして万が一、誰かが気持ち悪くなっても大丈夫な様に、いつも2錠ほどカバンに入れています。
いいですか、ダイビングに行くときは必ず出発前に飲みましょうね!
水着、タオル、着替え
これはもう、ないと困っちゃいますね!
ビキニでOKです。
そうでなくても水着、持ってきてくださいね!着て行っても大丈夫です。
逆に、ワンピースタイプはNGです。ワンピースはトイレでめちゃめちゃ困ります。脱ぎ着が、ね…
それから、ヒモを結ぶタイプやフリフリのはおススメしません。
ウェットスーツを着る時にビキニのヒモやフリルはとっても邪魔になります。
露出したくない人はフィットネス用のセパレートタイプの水着が良いですよ。
わたしはビキニですが、スポーツブラタイプのビキニにしていいます。
それならウェットスーツを脱いでもかっこいいしかわいいです!
バスタオルと少し大きめのスポーツタオルを持って行った方が良いですよ。
ダイブが終わったらシャワーを浴びることができる施設もあります。
日焼け防止のために羽織ることもできますね。かさ張らない素材のタオルがおすすめです。
濡れても良いパーカーなどの羽織もの、着替え
真夏のジリジリと射す暑さの時でも、パーカーは持って行きましょう。
移動の車が寒かったり、建物が寒かったり、ボートダイブだったら船上の風は冷えますよ。
もちろん日焼け対策にも。
水着生地みたいなラッシュパーカもかわいいものがたくさん売っているから、1着持っているととっても役にたちます。
それから、帰りの着替えをお忘れなく!
行きは水着を来ていって、帰りに下着を忘れたことに気付く…
なんてことにならないように、出発前にもう1度確認しましょうね。
メイクや服装については「ダイビング旅行のメイクは?髪型は?服装は?【ダイビング女子の悩み】」でもっと詳しく紹介しています。
ダイビングレンタル器材と持ち物のおさらい
この記事の前半では、レンタル器材で借りることができるものを紹介しました。
この装備が無くては、安全にダイビングすることはできません。
このレンタル用の器材に愛情をかけて大切に扱っているショップさんは、ほぼまちがいなく優良なダイビングショップです。
そしてわたしたちも、所詮レンタルだから、と適当に扱ってはいけません。
レンタルだからこそ、丁寧に使いましょうね。
レンタルに含まれる器材
- 三点セット
- 重器材
- ダイブコンピューター
- ウェットスーツ
ショップによって違うのですが、水中で手を怪我しないようにグローブが必要な場合が多いです。
貸してくれる場合もありますし、軍手のショップもあるようですが、どちらにせよグローブはあったほうが安全です。素手は危ないですよ、本当に。
グローブだけでも自分のものを買っても良いかもしれません。
自分で用意する持ち物
- Cカード・ログブック
- セパレートタイプの水着
- タオル複数枚
- 濡れても良いパーカー
- 着替え(下着も忘れずに)