スキューバダイビング 耳抜きができない原因は?体のコンディションは万全ですか?
耳抜き、上手にできますか?
耳抜きが上手か苦労するかは、骨格なども関係するようです。
しかしそれは自分の力ではどうにも変えられないこと。
でもちょっと待ってください。
本当は骨格ではなくて、他の原因があるかもしれませんよ。
ダイビングでは、耳抜きができなければそれ以上深いところまで潜ってはいけません。
「ちょっとくらい大丈夫だろう…」
その考えは今すぐやめましょう。
耳抜きができないのに無理して潜ると、鼓膜が破れてしまいます。
そもそも激痛が走ります。
この記事では『耳抜きができない原因』について紹介したいと思います。
ダイバーには、スッキリ耳抜きをするための日頃からの心構えがあるのです。
ダイビング中の耳抜きは体調管理が全てである
耳抜きってよくわからないという方は、「【耳抜きとは?】これからダイビングを始めるなら耳抜きの予習をしよう」こちらを始めに読んでみてくださいね。
難しい用語は抜きにして、わかりやすく耳抜きについて説明しています。
「耳抜きが上手にできなくて痛い!」
ということの原因は、体調が大きく関係していることをご存知でしょうか。
これは、オープン・ウォーターライセンスの取得をする時に、学科のテキストで習う基本的なことです。
もう1度思い出してみてください。
テキストにはどんなふうに書かれていたでしょうか…
【夜更かし厳禁】ダイビング前日は睡眠時間をたっぷり取って休むこと
まず関係するのは『睡眠時間』です。
寝不足のままダイビングをすると、間違いなく耳抜きが上手くできません。
ダイビングをしない日だって、寝不足が続くとコンディションは最悪ですよね。
- 集中力は続かない、ゆえにミスをする
- パワーが出なくていつもできることが上手くできない
睡眠時間が足りていないことで起きるこれらの状態は、ダイビングにおいては命に関わる危険性があるのです。
…とはいっても、ダイビングの前日はワクワクしているもの。
子供の時の遠足の前日のように、目が冴えて眠れないかもしれません。
そんなときは体を横にして目を閉じて瞑想しましょう(笑)
とにかく体と脳を休めておく必要があるのです。
半分冗談、半分本気で言っています。
目を閉じると心の猿(という雑念)が暴れまわると思います。でも受け流しましょう。
心の猿については『平常心のレッスン』という本で印象に残ったこととして紹介しました。
「【平常心のレッスン】フリーダイバー 岡本美鈴さんの本を読んだ」こちらの記事で本の紹介をしていますので、ぜひ読んでみてください。
もしも時間が取れるのなら、電車や車内での移動時間とダイビングの合間にお昼寝するのも効果的です。
少し寝ると、体力も回復できますよ。
【お酒の飲み過ぎ厳禁】ダイビング前夜はアルコール1杯までにしておくこと
2日酔いも、ダイビング中に耳抜きができない大きな要因の1つです。
快適なダイビングができるかどうかは、気持ちの面でも大きく左右されるものなのです。
酔っ払った次の日、気持ち悪いですよね。
そんな最悪の状態で、海の中を楽しめるでしょうか?
うねりや波で、よけい気持ち悪くなってしまうかもしれません。
そんなコンディションでは、そもそも耳抜き以前の問題でダイビングは危険です。
しかしお酒を飲んではいけない!と言っているわけではありません。
気持ちよく飲んで、朝きちんと起きられる量ならばなんら問題はありません。
【風邪っ引き厳禁】鼻水・鼻詰まりは最低でも1週間前までに完治させること
これはわたしの体験談です。
忘れもしない2017年10月14日。伊豆半島 大瀬崎(おおせざき)というポイントにダイビングしに行ったときのことです。
実は、10月に入ったくらいで鼻風邪を引いてしまいました。
でも3日ほどで鼻詰まりも治って、きちんと鼻呼吸ができる状態でした。
「ちょっとだけいつもより鼻声だなぁ、でも詰まってないし大丈夫だろう」
そう思ってルンルン気分でダイビング当日、大瀬崎に向かいました。
ウェットスーツに着替え、器材をセッティングして、いざ潜降!
(…あれ?耳が抜けない…)
水深わずか5メートル
いつもなら鼻をつままずにできる耳抜きが、全くできませんでした。
チームのみんなは徐々に深いところに潜降していきます。
わたしも追いかけようとしたとき、
『ミシミシッ…バリバリバリッ』
耳の中で何かが起きました。
これはオワッタ…
インストラクターさんにハンドシグナルを送って、海から上がりました。
幸いにも鼓膜が破れたりはしておらず、マスクの中に鼻水の塊が溜まっていた(失礼)だけで済みました。
なので、風邪はダイビングする日の1週間前までに完治させてください!
ちょっとぐらい大丈夫だろう、と油断していると
大事なダイビングを無駄にしかねません。
1本も潜れなかったその日、わたしはお勉強代として現地までの交通費と1本分のダイビング代(潜っていないのに)をお支払いし、
海水に浸かってしまった器材を1人虚しく洗って帰宅しました。
耳抜きが上手にできない理由|まとめ
ダイバーたるもの、健康管理が大切です。
耳抜きは、心の状態も体の状態も両方影響を受けやすいのです。
この記事のおさらいです。
- しっかり眠る。体を休める。
- お酒は酔っ払うまで飲まない。
- 風邪が治ってないならダイビングはしない。
この3つが、耳抜きをすんなり行うポイントです。
もしも耳抜きができなかったら、無理してダイビングをしてはいけません。
とっても残念ですが、今後のダイビング人生を諦めることにならないよう
その日はお休みしましょうね。