わたしがやってる耳抜きの方法とコツ
耳抜きはダイビングには欠かせないスキル。
「それは分かってるんだけれど、なかなか上手にできない…」
「片方の耳だけいつも抜きにくいんだよなぁ」
そんなお悩みを持っているダイバーさんも少なからずいるのではないでしょうか。
今回は、
- ダイビングを初めたばかりなので、耳抜きのコツが知りたい
- 片耳だけ耳抜きが上手にできない
- 体調は良いけれど、耳が抜けづらい
という初心者ダイバーさんのための耳抜きのコツを紹介したいと思います。
1度コツを覚えてしまえば、すんなりできるようになりますよ。
鼻をつまんで 鼻から空気を出そうとするやりかた
「バルサルバ法」と呼ばれるやり方です。
名前は難しいので覚えなくてもなんら問題ありません。
オーソドックスなやり方ですので、初心者ダイバーさんもぜひこの方法からトライしましょう。
陸上でもできますので、やってみてください。
「こんな感じかぁ」と感覚を掴んでおくと、ダイビング中も焦らずにできますよ。
- 鼻を指でつまむ
- 口を閉じて息が漏れないようにする
- 鼻をつまんだまま、鼻から息を出すイメージでゆっくり空気を送る
以上です。
3番目が少しわかりにくいかもしれませんね。
イメージは「鼻をつまんだまま鼻をかむ」です。
鼻水をかむときは片方の鼻の穴を交互に塞いで、息(鼻水)を鼻から出しますね。
耳抜きは、両方の鼻の穴を塞ぎます。
そして鼻水をかみましょう。(実際にはかむフリ)
すると、耳の中の空気が膨らむような感覚になりませんか?
そうなったら耳抜き成功です。
ツバを飲み込むやり方
「トインビー法」と呼ばれていますが、これも名前は覚えなくて良いでしょう。
先ほど紹介した方法は、「鼻をつまんでエアー鼻水チーン」でしたが
こちらの方法は「出すのではなく飲み込む」やり方です。
わたしはほとんどこの方法で耳抜きをしています。
- 空気が漏れないように口を閉じる
- 鼻を指でつまむ
- ツバをゴクリと飲み込む
以上です。とても簡単ですね。
ちなみにわたしは「2番目の鼻を指でつまむ」はやっていません。
口を閉じて(ダイビング中はレギュレーターを加えていますので口は閉じています)、ゴクリとツバを飲むだけで耳抜きをしています。
あくびをするフリをして顎を動かすやり方
「フレンツェル法」です。
大切な仕事の会議中、「眠くてあくびがでそう…!」
という時あなたはどうしていますか?
口を閉じたまま無理やりあくびをしたことはありませんか?
それがこのフレンツェル法です。
口は開けずにあくびをしようとすると、喉の奥の方が広がる感覚になりますね。
これ、実は耳抜きの方法なのです。
耳抜きをやりやすくするコツ
体調が悪い時は耳抜きがしづらいというお話を「【耳抜きができない】こんな原因が考えられます!全てはコンディションだった」で紹介しました。
ですが睡眠も十分で風邪なども引いていないのに耳抜きができない時は、
コツをつかめばできるようになることがほとんどです。
どんなコツがあるのでしょうか。
目をつぶって耳抜き
『耳抜き』というと「鼻から空気が漏れないように指でつまむ」というのが基本です。
しかし実は、目からも空気が漏れるんですよ。
もし鼻をつまんだのにまだ抜けないなぁと思ったら、
- 鼻を指でつまむ
- 目を閉じる
- バルサルバ・トインビー・フレンツェルのどれかをやってみる
をしてみてください。
2番目の「目を閉じる」がミソです。
海の中で目を閉じるというのは少し怖いかもしれません。
そういう時は、近くを見わたして手や膝がつける場所を見つけて体を固定させてからやりましょう。
バディに支えてもらっても良いですね。
1メートルだけ浮上して再チャレンジ
うまく耳抜きができない理由の1つに、『タイミングが遅い』ということが挙げられます。
これはどういうことかというと、「耳抜きができないまま水深が深くなったので抜きづらい」ということです。
ダイブコンピューターを見ながら、1メートルだけ浮上してみてください。
そしてもう一度、耳抜きをしてみましょう。
それでも抜けなければもう少し浮上。
1~2メートルほど浮上すると、ずいぶんと耳抜きがしやすくなりますよ。
片耳を水面の方に向けて耳抜き
どちらか片方の耳だけうまく抜けなければ、
体勢を傾けて片耳だけ水面方向に向けてみてください。
すると、何もしなくても勝手に抜けてくれることもあります。
抜けなければ、そのままの体勢で鼻をつまんで耳抜きを再度やってみましょう。
耳抜きは焦るとできない 冷静になって色々な方法を試してみよう
耳抜きに限らず、ダイビングは気持ちが焦ると冷静な対処ができません。
耳抜きができないからといって、焦る必要は全くありませんよ。
「他のダイバーさんに迷惑をかけてしまっているのではないか…」
そんなことは考えずに、呼吸を整えて落ち着いてから耳抜きをやりましょう。
- バルサルバ法
- トインビー法
- フレンツェル法
が一般的な耳抜きの方法です。
もし上手くできないようであれば、
- 口、鼻、目をつぶって耳抜きしてみる
- 少しだけ浅い場所に浮上して再度耳抜きしてみる
- 片耳を水面方向に向けて耳抜きしてみる
これを試してみてくださいね。
「耳抜きが上手くできないからといって絶対にやってはいけないこと」
こちらの記事ではやってはいけないことを紹介しています。
どうしても耳が抜けなければ、これからのダイビングライフのためにも体を休めることも大切ですよ。