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ダイビングとオーガニックで美しい人生を送るブログ

【冬のダイビング】ドライスーツをレンタルして海中で宝探ししよう

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ダイビングは夏のスポーツと思われがちだけど、冬の冷たい海だって潜れるんです。

水温が低い時にしか見ることができない生き物や、澄んだ海が待っています。

ダイバーの数も夏より少ないですので、陸上も海中も混雑していません。

 

ウェットスーツしか持っていないと、冬はダイビングから遠ざかってしまいがちですね。

だけど冬には冬の、すばらしい海が待っている!

 

ということで、服を着たままで濡れないドライスーツをレンタルして、潜りに行きましょう。

夏のMy器材は持っているけれど

ダイビングを夏にする予定で器材を購入した人は、5mmのウェットスーツを持っていると思います。

しかし冬の海はもちろん水温が低い。5mmのスーツでは凍えてしまいます。

冬には冬の装備が必要なんです。

 

かといって冬用のドライスーツも揃えるとなるとお財布事情も大変なので、冬装備はレンタルしてしまいましょう!

 

ウェットスーツは水温20度が限界

ウェットスーツは水温何度までいけるのか。

これは個人差がもちろんあるが、わたしの体感だと水温が20度くらいになるとかなり厳しいです。

フードベストを着たとしても、水温20度で潜ると30分くらいで寒くてガクブルしてきます。

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ログブックを漁ってみると、ありました!シャークスクランブルで有名な千葉県の館山 伊戸で潜った時の記録です。

15度の海に潜っていますが、エントリーから32分で海から上がってきていますね…

くちびる真っ青、手足はキンキン、とんでもなく寒かったと記憶しています。

 

ダイビングに寒さは禁物。

水はどんどん体温を奪っていくので、寒さを我慢して潜り続けると命に関わります。

これはハイポサーミアといって、オープンウォーターの講習で勉強します。

 

夏が終わり10月くらいになって、水温が22~23度を下回るようになったらもうウェットスーツの季節は終わりだと考えよう。

寒くなったら我慢せずにドライスーツに切り替えましょう。

 

ドライスーツはスーツの中に空気を出し入れする

ドライスーツは、服を着たまま潜るスーツです。

手首から先と頭だけは水に濡れてしまうけれど、首から下は全く濡れません。

スーツの中に水が入らないように密閉されているんです。

 

ドライスーツの中にももちろん空気があります。なので潜航や浮上するときは吸気・排気しなければいけません。

全身がBCDになるようなイメージです。

 

そして、空気を出し入れするための中圧ホースを背中のタンクと繋ぎます。

夏場のレギュレータはBCDに空気を送るホースが一本ですが、冬場はそれプラススーツにもホースを繋ぐことになります

 

ダイビングショップで第一ステージ(背中のタンクと空気を吸うためのレギュレータを合体させる器具)に、もう一本ホースを繋いでもらいます。

これは自分ではできないので、ダイビングショップのプロにお願いしましょう。

レンタルするときに、「自分のレギュレータはドライスーツ用になってません」と伝えておけばOKです。

 

ドライスーツのレンタルに含まれる器材

夏用の第一ステージとレギュレータを冬用にチェンジすることもできるが、ドライスーツをレンタルしたら自動的に冬装備のそれらも含まれている場合がほとんどです。

 

多くのショップのドライスーツレンタルには

スーツ、BCD、冬用(中圧ホースが夏より一本多く付いている)レギュレータ、フィン、ウェイト(夏よりも多く必要)、フードなどが含まれています。

 

自分のマスク・シュノーケル、BCDを持っている人はそれをショップに伝えて、自分のものを使って全然問題ありません。

できるだけ使い慣れた器材を使った方がストレスもかからないですしね。

 

フルフットのフィンを持っている人は、残念ながらドライスーツでは履けません。

ドライスーツは足先までスーツと一体化しているので、ある程度足の大きさの融通が利くストラップタイプのフィンでないといけないのです。

 

逆に、ストラップタイプのフィンを持っている人は持っていきましょうね。

 

(最近はフルフットフィンも履けるドライスーツがあると小耳に挟んだのですが、まだ見たことがないので何とも言えません。)

 

PADIのドライスーツ・ダイバー・スペシャルティ・コース

ドライスーツで潜るにはライセンスを取る必要があるのでしょうか。

 

答えは、あった方がもちろんいいがなくても大丈夫。

 

冬場の人が少ない時期にオープンウォーターのライセンスを取る人はそもそもスタートがドライスーツです。

なので必ずしもドライスーツのライセンスは必要ではありません。

 

しかしPADIにはドライスーツ・ダイバー・スペシャルティ・コースというものがあり、

ドライスーツについて詳しく勉強して、より快適に潜ることができるようになるためのライセンスもあります。

参考:PADI Japan(パディ・アジア・パシフィック・ジャパン) 公式サイト ~ ダイビングを始める&楽しむあなたを応援します!~

このライセンスを取っておけば、安心してドライスーツを着こなせることはまちがいないでしょう。

 

もう一度言いますが、このライセンスを持っていなくてもドライスーツはレンタルできるしちゃんと使い方も教えてくれますよ。

わたしもライセンスは持っていません。

 

冬のダイビングの持ち物

ではスーツと重器材周りはレンタルするとして、自分で用意するものは何が必要か紹介しますね。

 

着替え一式

これは夏も冬も共通ですね。下着まで忘れずに持っていきましょう。

 

ドライスーツは水着の上に着るわけではありません。服を着た状態でスーツを着ます。 

なのでダイビングに行く時に着ていく服とは別に、ドライスーツのインナー用の着替えを持っていく必要があります。

 

ダイビングショップに行くとドライスーツインナーがたくさん売っています。

それらは動きやすく、且つ保温性に優れたものばかりです。

ですがわざわざ買う必要ありませんよ。(もちろん買ってもいいんですが)

 

家にあるもので防寒できれば構いません。

  • ヒートテックなどの保温機能に優れたインナーの上下
  • 厚手のハイソックス
  • スウェット・トレーナーなど、襟がないジャージ的なもの
  • 着膨れしなくて暖かいズボン

 

これらはドライスーツのインナーとして使えます。

ドライスーツは首から水が入らないように密閉するので、襟があると邪魔になって水没の原因にもなりかねません

トップスは襟がないものを選んでくださいね。

 

薄くて伸縮性があって暖かいインナーと言えば、ご存じユニクロのヒートテック!大活躍です。

(もちろんそれじゃなければいけないとかそういうことではありません。)

靴下は、寒さを防ぐために厚手のハイソックスを用意しましょう。二枚重ねで履くとさらに温かさアップです。

 

これらはダイビングに向かう時に着て行っても全然良いのですが、その場合は忘れずに帰りの着替えも必ず持ってくださいね!

 

汗をかくかもしれないし、万が一ドライスーツが水没したらメチャメチャ困ります。びしょびしょの服で帰らないといけなくなってしまいます。

 

ドライスーツはしっかり防水できるようになっているけれど、

チャックが完全に閉まりきっていなかったり、首や手首に何かが挟まっていたりすると中に水が入り込んで水没する恐れがあります。

 

エントリー(海に入る)前にバディ(チームの人)にきちんとチャックが閉まっているか、首や手首に隙間ができていないか確認してもらってくださいね。

 

ダイブコンピュータ・マスク・シュノーケル

ダイビング初心者さんにはダイコン(ダイブコンピュータ)と三点セット(マスク・シュノーケル・フィン)をまず始めに揃えるとよいと「ダイビング初心者さんへ 最初に揃えたいMyダイビング器材5つと選び方」で紹介しました。

 

ダイコンを買った人は、もちろんMYダイコンを持っていこう。(持ってない人はもちろんショップでレンタルOKです)

 

それから、マスクとシュノーケルも季節は関係ありません。

フィンは先ほどもお伝えしましたが、ストラップフィンを持っている人はそれを持っていこう。フルフットフィンしか持っていない人は持っていかなくて大丈夫です。

 

Cカード・ログブック

これらも季節は関係ありません。ダイビングをするときは必ず持っていくものですのでお忘れなく。

Cカードは忘れたら潜れない。家を出発する前にもう一度確認ですよ!

 

ログブックは最悪忘れてもなんとかなります。

だけど一緒に潜ったバディやチームのみんなとのコミュニケーションが取れるツールだし、記録になるものなので是非忘れずに持っていきましょうね。

 

冬~春の海はアイドルがいっぱい

冬のダイビングではどんな生き物と会えるでしょうか。

 

先日のニュースでは夏の黒潮大蛇行の影響で熱帯の魚たちが冬を越せずに凍死しているというものがありました。

黒潮大蛇行に2017夏喜んだけど冬になってみたら熱帯魚大量凍死・・・

このニュースで冬の寒い海は生き物が少ないんじゃないかと思ってしまうが、実はそんなことは全然ありません。

 

一年を通して見られる生き物もたくさんいるのですが、冬の海は宝探しのような感じです。

小さな生き物たちがたっくさん見られるからです。

 

小さなアイドルたちを目当てにみんなが目を凝らして探します。

アイドルたちはちっちゃくてカラフルで、超かわいいんですよ。

 

まるで和菓子!?ウミウシたち

この記事の初めに載せた写真はウミウシ。

こんなにカラフルな生き物が海の中にはたくさんいます。

 

黄色だけじゃなくて、青、紫、白、ピンク、もう本当にカラフル!

わたしには和菓子にしか見えません(笑)

 

夏にももちろんウミウシはいるのだけれど、冬になると見ることができる種類がグググッと増える。

和菓子のような、妖精のような、ヒラヒラしてなんともいえない可愛らしさでダイバーを魅了しています。

 

ちっちゃなアイドル ダンゴウオ

ダンゴウオ、知っていますか?

その名のとおり、正面から見るとお団子みたくまん丸でつぶらな瞳が特徴の生き物。

 

冬場の冷たい海でしか会うことができないレアな子です。 

すんごくちっちゃくて、小指の爪よりももっと小さいんです。 

だけど見つける人は見つけるんですよ~。宝探しが上手なダイバーさんたくさんいます。

 

どんな姿か気になる人は #ダンゴウオ で検索してみてくださいね。

わたしはまだ見たことありません(^_^;)

 

寒い季節もドライスーツで快適にダイビングできる

まとめます。冬の海も魅力がいっぱいですよ。

寒さで身も心もしょんぼりしちゃう季節ですが、そんな時こそ魅力たっぷりの冬の海に潜ってリラックスしたいものですね。

 

冬だって潜れます!一年中できるスポーツ

ドライスーツをレンタルすれば真冬でも快適に潜ることができるスポーツです。

一年中潜ることができるのも、ダイビングの大きな魅力ですね。

 

夏と冬では装備は違うけれど、持っていない機材はダイビングショップさんが親切丁寧に貸してくれます。

ドライスーツを着こなすコースだってりますし、冬の海も潜り倒しましょう!

 

万が一の水没に備えて着替えは必ず持参

全部レンタルしてしまえば自分で持っていくものは、着替えだけです。

 

ドライスーツの下に着る服は保温性が高くて着膨れしないものを選びましょう。

そしてトップスは襟が無いものを。

ドライスーツが水没した時のことも考えて、必ず下着も持っていきましょうね。

 

冬装備一式持っている人は夏よりも荷物が増えるますが、持ってない人は身軽に移動できるのも冬のダイビングの良いところです。

 

冬のアイドルに会いに行こう!

準備が整ったら、冬にしか会えない海のアイドルに会いに行きましょう。

ウミウシやダンゴウオに出会えたらラッキーです!

 

寒い冬もこれで乗り越えられるね!