ダイビングのログブックとは?記憶を記録するダイバーの備忘録
ノンダイバーのみなさん。「ログブック」を知っていますか?
ダイビングを始める前は、ログブックって何?というか、そもそもログブックという存在自体知りませんでした。
「ログブック」は、ダイビングのログ、つまり記録をするノートです。
このログブック、後に読み返すとたくさんの思い出がよみがえってくる魔法の冊子。
その日のダイビングをし終えた最後に、共に潜ったダイバーさんと一緒に「ログ付け」をするんです。
- 今日はどこどこで潜った。
- 天気は快晴で、海は穏やかで暑い夏真っ盛りの日だった。
- こんな魚と出会った。
などとみんなでアレヤコレヤ言いながらつけるログ付けタイムは、アフターダイビングの楽しみの1つ。
この記事では、そんな思い出が詰まったログブックのことを紹介したいと思います。
ログブックは思い出を記憶する宝物
ダイビングのオープンウォーターライセンスを取得すると、PADI(ライセンスの認証機関)から「ログブック」というものをいただきます。
小さな冊子です。このトレーニングログには、ライセンス取得のために勉強したスキルの記録なども書き込まれます。
ライセンス講習の時には必ず持っていき、インストラクターさんに記入していただきます。
楽しかったダイビングを思い出すために書く
講習ではなく、普段のファンダイビングの時も使用しますよ。
以前「ダイビング ウェットスーツの選び方【種類とサイズ編】」こちらの記事で,
夏でも25度を下回る海水温の時があるので5㎜のウェットスーツが良い、という事を紹介しました。
その際、沖縄の慶良間(ケラマ)で潜った時のログの写真を載せたのですが
このログは講習用のものでしたので、思い出らしきことは書いてありませんね…(笑)
普段のファンダイビングの時のログは、もっとゆる~く思い出を記録しています。
ログブックには何を書いているの?
では普段のログ、何を書いているのかをもう少し詳しく紹介します。
ダイビングショップmic21限定デザインのキティちゃんログです。
かわいいでしょ!
キティちゃんじゃなくとも、たくさんかわいいログブックが売っています。
ダイビングした日のお天気・海況・時間
まずは、日付・何時に潜ったのか・お天気・海況などです。
ダイビングは季節やお天気に影響を受けやすいスポーツ。
- お天気・気温
- 風
- 波・うねり
- 水温
- 潜り始めた時間・潜り終わった時間
これらの項目は、次のダイビングのための資料というよりは、思い出を残すための項目かな、とわたしは思っています。
「去年の9月はまだまだ暑くて水温も高かったよね~」
みたいに。
装備したダイビング器材
それから、使用したダイビング器材についても書き留めておきます。
- ウェットスーツ?ドライスーツ?
- グローブはつけた?
- ウェイト(おもり)は何キロ?
- 空気のタンクの種類は?
- ダイビング後に残ったタンク内のエアーはどれくらい?
こんなことも記録に残します。
エアーの消費は気になるものです。消費が少ないほど、長い時間潜っていられますからね。
「【ダイビングのエアー持ちを良くする】心肺機能を鍛えるコツ 」
初めて潜った時と、50本潜ったときのエアーの残量を比べてみると、
自分の成長を感じられるというのも、ログをつける楽しみです。
潜っていた時間・水深
- 一回のダイビングで、何分間潜ったのか
- 水深はどれくらいまで潜ったのか
これは、潜るポイントごとに変わります。
あのポイントは比較的浅かった、とか、楽しくてあっという間の1ダイブだったけれど、50分も潜ってたのか!とか。
平均水深も記録しておくと、エアーの消費が水深によってどんな風に変化するかをチェックすることもできます。
出会った海の生き物たち
ダイビング中に出会った生き物たちを思い出して書き留めていきます。
アオウミガメ
ウミウシ
サメ
アジの大群
エビ
ハコフグ…
写真を撮ったダイバーさんに見せてもらったりして、自然と魚の名前を覚えていきます。
生き物の名前を覚えると、ダイビングがもっと楽しくなってくるんですね。
一緒に潜ったダイバーさんのメッセージ
そして一番最後に、一緒に潜ったチームのダイバーさんたちと「ログ回し」というものをします。(しないショップさんもありますけれどね。)
毎回同じダイビングショップにお世話になっていると、
「あ、またご一緒できましたね!」
とか
「次回も素敵な写真を撮ってみせてくださいね」
とか、ダイバーさん同士が仲間になってゆくことができるのです。
ダイバーさんって、本当に海大好きな人の集まりです。(当たり前ですが笑)
このログ付け、あっという間に時間が過ぎていきます。
同じ海を愛する仲間同士、好きな生き物の話や写真自慢、過去に潜ったあの場所が良かった、など…
話は尽きません。
とてもきれいにまとまったログとは言えませんが…苦笑
このログの下半分のフリースペースに、ダイビング中に出会った生き物やダイバーさんからのメッセージを書きます。
ご覧の通り、わたしの書き方は乱雑なので書ききれません(笑)
「ダイビングのログブックを自作!【第一弾:下書きをしてみた】」
いっそのこと自作してみたらどうかな?と思い、実際にルーズリーフにデザインしてみました。
こうしたらいいんじゃない?というアドバイスありましたらコメントお待ちしております(*'ω'*)
ダイビングの思い出を忘れたくない!を叶えるログブック
ログブックは、ダイビングの思い出がたくさん詰まった宝物です。
そして、ダイビングやログ付けの時間を共に過ごしたダイバー仲間も、宝物です。
海が違えば海況が違う。
住んでいる生き物たちも違う。
お天気や海況によって、器材を変える。
未来のダイビングのために、その日のダイビングはどんなものだったのかを記録します。
そして時々その記録を見返して、
「キレイな海だったな」
「あのダイバーさんはかっこよかったな」
「あの魚はなんていう名前だったっけな?」
「次のダイビングはもっとエアーが残るといいな」
などと、ダイビングのことを考えます。
ダイビングのログブックには、
「たくさんの思い出」と「次なるダイビングへのワクワク」が詰まっているのです。