レギュレーターとは?ダイビングをやらない人でも分かる器材紹介
今回はダイビングの重器材、『レギュレーター』と呼ばれる道具についてです。
・ダイビングってなんだかたくさんの道具を装備しているけれど、実際どんな道具なの?
・口にくわえている道具で呼吸をしているのは分かるんだけれど…
そんなハテナにお答えします。
レギュレーターがないと、ダイバーは水中で呼吸をすることができません。
つまり、タンクに入った空気を吸うための器材です。
それぞれのパーツに小難しい呼び名がついていますが、これからダイビングを始めるなら覚えておきたい名称です。
では、参りましょう!
レギュレーターセット
ダイバーが会話の中で「レギュレーター」という時は、上の写真のセット一式、もしくはセカンドステージを指すことがほとんどです。
しかし厳密に言えば、それぞれのパーツには正式名称があるのです。
これらの名称は、オープンウォーターのライセンスを取得する際に勉強します。
「【ダイビングライセンス取得 体験談】オープン・ウォーター講習でダイバーデビュー!」では、ライセンスの取得に学科のお勉強があると紹介しました。
その時に、このレギュレーターの使い方や扱い方も学ぶことができます。
ちなみに、セットの重さは2キログラム!(体重計に乗って測りました。笑)
ずっしり重みがある器材なのです。
ファーストステージとセカンドステージ
『ファーストステージ』
これは、タンクとレギュレーターセットを繋ぐ(合体させる)部分です。
1番上の黒いキャップを回して緩め、空気のタンクのバルブ部分に取り付けます。
コネクターみたいなものと考えるとわかりやすいかと思います。
このファーストステージが重たいです。たぶんここだけで1.5キログラムくらいあるんじゃないかな。
『セカンドステージ』
これが自分が実際に口にくわえて空気を吸ったり吐いたりする部分です。
マウスピースがついていて、はむっとくわえるわけです。
インストラクターさんが「レギュレーターくわえてくださいね~」と言う時は、このセカンドステージのことを指しています。
オクトパス(緊急用)
『オクトパス』
先ほどのセカンドステージと同じような形のものが、レギュレーターセットにはもう1つついています。
これは緊急用です。目立つように黄色が使われていることが多いです。ホースも黄色です。
例えば、一緒にダイビングをしている仲間の空気が空っぽになってしまったら!一大事です!
そんなとき、このオクトパスを仲間に貸して、自分の空気を分けてあげるためのものなのです。
緊急用ですので、使われることが無いことが望ましいです。
しかし何が起きるかわかりませんから、必ず1人1つ、このオクトパスを持っています。
残圧計
『残圧計』
これは、タンクにあとどれくらい空気が残っているかを確認するためのものです。
これも、1人1つ必ず付いています。
潜り始める時は、大体180~200くらいの目盛りまで圧縮された空気がタンクに入っています。
空気が余るようにダイビングをします。
わたしは1回のダイビングで大体90~100くらい残ります。
「…もったいないじゃないか!」
とお思いですか?
そうですね、確かにまだたくさん空気が残っているのにダイビングを終了させるなんて、もったいない。
でも、一緒に潜ったチームの誰かは、残圧50(赤い目盛りのところ)かもしれません。
ダイビングは、一緒のチームの1番エアーが少ない人に合わせて潜る計画を立てるのですよ(^^)/
ダイビングが終わった時に、「エアーどれくらい残った?」なんて会話はしばしば聞かれます。ログブックにも記録します。
空気がたくさん残っていると、「上手にダイビングしているんだな」という1つの目安になるのです。
※もちろん、身長や体重、筋肉の量などで1人ひとりの空気の消費量は全然違います。
関連記事>「【ダイビングのエアー持ちを良くする】心肺機能を鍛えるコツ」
中圧ホース
『中圧ホース』
先っぽに何もついていないホースがあるの、お気づきになりましたか?
これは、BCD(ビーシーディー)に接続するためのホースです。
BCDとは何?という方は「重器材と言えばBCD|ダイビング重器材を購入するメリット・デメリット」こちらも読んでみてください。
浮力を調節するための器材です。
BCDに空気を送り込むために、この中圧ホースが必要なのです。
(ちなみに、冬用のドライスーツを着用する場合はもう1本中圧ホースを増やします。インストラクターさんがちゃちゃっと増やしてくれます)
『レギュレーター』の各パーツ紹介は以上です。
ダイビングの器材を購入する人は、だいたいBCDとレギュレーターをセットで購入することが多いです。個別に買うよりも、セット販売した方が売れ行きもいいのでしょうね!
わたしももれなくBCDとレギュレーターセットで購入しました。
これらのパーツは1つ1つこだわって選ぶこともできますが、それをやってしまうと目玉が飛び出る金額になる危険性があります(笑)
まずは自分が使う『セカンドステージ』の使いやすさを重視して選ぶと良いですよ。
残圧計にコンパス(方位磁針)がついているタイプもあります。