伊豆半島が世界ジオパーク認定-地形ダイビングがもっとアツくなる!
2018年4月、伊豆半島がユネスコの世界ジオパークに認定されました。おめでとうございます!
ジオパークは、地球の大地を楽しむ場所です。地形や地層、そこに住む動物や生態系を学ぶ場所とも言えます。
ダイビングをしに伊豆には良く行くので、個人的にこの認定はとても嬉しいです。
伊豆ダイビングと言えばずばり「地形」!ジオですね!
- あまり馴染みのない「ジオパーク」について
- オススメのダイビングスポット
を紹介します!
まず、ジオパークとはなんだろう?
ジオ。Geo。これは「地球・大地」を意味します。パーク。Park。こちらは「公園」ですね。
つまりジオパークは「大地の公園」。
今回伊豆半島が認証を受けたのはユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の世界ジオパークです。
「ユネスコ世界ジオパーク」は、地層、岩石、地形、火山、断層など、地質学的な遺産を保護し、研究に活用するとともに、自然と人間とのかかわりを理解する場所として整備し、科学教育や防災教育の場とするほか、新たな観光資源として地域の振興に生かすことを目的とした事業です。
引用元:文部科学省ホームページ
つまり、「価値ある自然を守っていこう!もっと学んでみよう!地域を盛り上げていこう!」という事業です。
ジオパーク認定、伊豆の海の中も含まれています
そして気になったのは、この度の世界ジオパーク認定、「伊豆半島」に海の中も含まれるのかということです。
伊豆半島ジオパークのホームページ(南から来た火山の贈りもの 伊豆半島ジオパーク)を見てみても、ダイビングスポットについては詳しく記載されていませんでした。
ので、問い合わせをしてみたところ、
伊豆半島ジオパーク推進協議会の高橋 誠様がお応えくださいました!
伊豆半島の海をお楽しみいただき、発信いただけることは、地元としてありがたく思います。
お問い合せについてお答えいたします。
ダイビングスポットを含む伊豆半島周辺の海域については、「伊豆半島ジオパーク」に含まれます。
伊豆半島ジオパークは、15市町の陸域とその海岸から3kmの海域を含むエリアになっています。
ひとつひとつのダイビングスポットを「ジオサイト(みどころ)」として指定しているわけではありませんが、
伊豆半島の海の生き物や、その生き物が住む岩礁、その成り立ちや、海で取れる魚などもすべて伊豆半島ジオパークの楽しみ方の一つであります。
ダイビング等を楽しみながら、食べ物や宿や自然や歴史・文学などの「伊豆に来たがる様々な要素」も一緒に楽しんでいただけたら幸甚です。
という事は、伊豆地方のほとんどのダイビングポイントは世界ジオパークに含まれているんですね!
自然から何かを感じる伊豆
身近なところに自然が無いと、環境を守ろうとか、自然に優しくしようとか考えないと思うんです。
わたしはダイビングがきっかけで「海を汚したくないな。何かできることはないかな。」と考えるようになり、このブログを始めました。
それと同じように、この世界ジオパーク認証がひとつのきっかけで、
「伊豆に行ってみよう」
「自然の力ってすごいんだなぁ」
と感じる人がたくさん増えたらいいなと思っています。
魅力があればあるほど、どんどん人が集まって地域の活性化にも繋がりますね!
ダイビング初心者も圧巻|伊豆の地形は海の中にも
地上の山々の様にダイナミックな地形が、伊豆の海の中にはそのままあるんです。
洞窟、切り立った巨大な岩、トンネル。かと思えば砂地が広がって開放的な空間…
ジオサイト(見どころ)たっぷりの伊豆ダイビングについて、紹介していきますね。
意外と近い伊豆半島!日帰りダイビングの1日
伊豆半島の玄関口、熱海駅までは東京から新幹線で約2時間で行くことができます。
わたしがいつもお世話になるショップは熱海駅で待ち合わせ。
熱海で拾ってもらい、車で伊豆半島まで移動です。帰りも熱海までの送迎つき。
(例えば新宿駅からの送迎つきというショップもあり、現地に向かう手段は様々です。)
朝5時に東京を出発。
ダイビングポイントにもよりますが、現地のダイブセンター(((※ダイブセンターは、分かりやすく言うとダイバー向けの海の家といったところです。)))に到着して1ダイブ目を潜るのはだいたい9時から10時ごろ。
2本か3本潜ってから帰りの支度をして、再び熱海駅に到着するのは夜7時前後。東京の自宅に到着するのはだいたい9時ごろ。
朝は早いけれど、移動中の電車や車で仮眠も取れます。
どうでしょう。伊豆、思っているより近いんですよ!
【東伊豆】不動の人気スポット 伊豆海洋公園
伊東市のダイビングポイント。ダイバーにはIOP(あいおーぴー)と呼ばれる人気スポットです。
その昔、火山の噴火で流れた溶岩から出来上がったダイナミックな地形(ジオ!)が楽しめます。
砂地あり、海面上までそびえ立つ岩礁あり、入り江あり、一気に水深を増すドロップオフあり。もうなんでもあるんじゃないかぐらい飽きないポイントと言われています。
また、沖を流れる黒潮に乗って様々な生き物が現れることでも有名です。
2017年夏にマンボウやハンマーヘッドシャークなど、とても珍しい生き物が出没したという情報でSNSがざわつきました。
大型の生き物だけじゃなくて、たくさんの魚群、みんな大好きウミウシやカエルアンコウも見られる。
…実はわたしは海洋公園では潜ったことがまだ無いんです。
でも、不動の人気のこのポイントをオススメしないわけにはいきません。笑
【東伊豆】一度は見たい沈船 熱海
熱海駅は新幹線も止まるのでアクセスは抜群!
温泉リゾートとして有名な熱海。しかしボートで5分ほど沖に出れば沈船があります。
1986年に沈んだ全長約80メートルの「旭16号」が静かに眠っています。
船体は二つに割れてしまっていますが、当時の姿が残されていて見所満載です。
今は魚たちの住処になっていて、なんとも不思議な光景。
ちょっとだけ水深が深いポイントなので、アドヴァンスド・オープン・ウォーター(AWO)のライセンスを取ってから望みましょう。
…熱海も潜ったことがまだないのです。涙
その巨大な沈船が人気であることは確かで、是非とも透明度が高い冬に潜りたいポイントです。
【東伊豆】ソフトコーラルのお花畑と切り立つ岩礁 北川
きたがわ、ではなく ほっかわ と読みます。
あまり大きなポイントではないけれどわたしは凄く好きです。
規模が小さいがゆえなのか、ダイブサービスのスタッフさんがみんなとても丁寧で優しいんです。友達の家みたいな、ホッコリした感じです。
すぐ近くに高級温泉宿があります。
スタイルはボートダイビング。
海の中は、一言で言うとお花畑!
ソフトコーラルが群生していてとてもカラフル。大小さまざまな起伏のある根(岩礁)が並んでいて、たくさんの魚たちが暮らしています。
スーパーラッキーだと、ウミガメにも会えます(わたしはまだ出逢えていません…)。
秋ごろになるとウミウシもたくさんでてきて、マクロ(小さい生き物)もワイド(地形や大きな岩礁など)も楽しめる穴場スポットではないでしょうか。
お昼に取る出前のお弁当もおいしいんです。これけっこう大事です。
ただし、シャワールームなどの施設は少し古いです。
【西伊豆】魚群に囲まれたいなら田子
田子の魚群はすごい。数がすごいんです。まさにお魚天国です。
ボートに乗って5分ほど海に出れば、銀色にキラキラ光る魚の群れや、カラフルな小さな魚たちの群れ。とにかく群れです。
自分も魚になった気分を味わえます。
外海ポイントと内海ポイントにわかれていますが、迫力で言ったら外海がオススメ!
夏場だけの期間限定ポイントもあって、そこはソフトコーラルや大きな回遊魚(ブリとかの美味しそうなお魚)も気持ちよさそうに泳いでいます。
【西伊豆】マクロ天国 大瀬崎
大瀬崎は砂地が広がるポイントです。
大学生のダイビングサークルも多く、それだけ初心者にも優しいポイントとも言えます。
もちろん一般の人の講習もやっていて、夏場は大盛り上がりです。
大きな湾内にはたくさんのダイビングサービスが並んでいます。
湾内なら器材を背負ってすぐに潜れますし、外海にも台車に器材を乗せて歩いて行くことができます。
湾内で待っている生き物は、小さくて可愛い子がたくさん!
外海が荒れていても湾内なら海況もほぼ安定しているので、初心者ダイバーにはもってこいです。人工的に沈めた漁礁やオブジェもあり、見所は満載です。
【西伊豆】雲見と言えばTHE 地形ダイビング!
くもみ。地形を見るならぜひ雲見に行ってほしいです!
わたしはワイド(ジオ!)推しなので、雲見大好きです。
陸上からは想像つかない地形のダイナミックさといったらもう!ワクワクが止まりません。
洞窟、トンネル、アーチ。
見上げると太陽の光が岩場の隙間から差し込んで、それはそれは神秘的で美しかったこと。
大きな岩がゴロゴロ、でこぼこの海中は冒険心をくすぐられっぱなしです。
魚群やマクロ生物、地形。もう、ありがとうございます。笑
ボートで沖にある牛着岩(うしつきいわ)付近まで行きエントリーです。
.雲見.青い潮きてる‼️😍😍.#KUMOMI #IZU#sea #ocean #summer #blue #diving #Choral #squbadiving #sunburst #gull #cocoroa #supermew #DIVERMAG #ダイビング初心者 #日焼け #海 #夏 #青 #enjoyinglifetothefullest #thankyou
2017年9月に潜った時は、黒潮大蛇行のおかげでとんでもなく透明度が高かったのです。
沖縄かと思ったくらい。ボートの上から、水深20メートルほどにいるダイバーが透けて見えました。
ただし、東京方面から日帰りで行くには少々遠いので3ダイブは厳しいかもしれません。
ダイバーの数のわりに施設が小さいので夏場は混み合っています。盗難には注意が必要です。
世界ジオパーク、伊豆でアツいダイビングしよう
伊豆の海には魅力が満載です。地形も生き物もショップもみんな面白い。
世界ジオパークに認定され、2018年はさらに盛り上がっていくこと間違いなしです。
朝の電車に器材を入れた大きな荷物をガラガラ引いて行く旅もいいものです。
いつもダイビングだけで帰ってきちゃうけど、一泊して次の日は伊豆の陸上観光もいいなぁ。山も海もあるから、とにかく食べ物がおいしいですしね。
東伊豆の熱海ではどんより雨が降っていたのに、トンネルを抜けたらケロっと晴れてたなんてことはすごい良くあること。
天気や海のコンディションによって臨機応変に対応してくれるショップを見つけると、色々なポイントに連れて行ってくれますよ。