満月の日は大潮の日!大潮の日はサンゴの産卵の日!
大潮とはなぁに
大潮は、潮の満ち引きの差が大きな日のことです。
満月と新月の日が大潮に当たります。
(この記事を書いている今日、2018年5月29日は満月/大潮です)
月の引力によって、海が引っ張られるのですね。(もちろん人間の目ではよくわかりませんが)
大潮の日はいつもよりも潮流(潮の流れ、海が動きます)が激しくなると言われています。
潮が動くということは、それだけ生き物たちも活発に動きます。
潮目には生き物がたくさん集まる
※写真は渦潮(うずしお)です。潮目とはちょっと違います。
潮と潮がぶつかるポイントを潮目(しおめ)と言います。
もしかしたら、小中学校で習ったことのある人もいるかもしれません。
陸上で言うところの吹き溜まりの様な部分です。
吹き溜まりに枯葉が集まってくるように、
潮目にはプランクトンが集まってきます。
エサとなるプランクトンを求め、潮の流れと共に魚たちが回遊するのですね。
大潮の日は潮目も出現しやすい!ですので、釣りをする人は大潮を狙って海に出たりするのですね。
大潮の日はサンゴが産卵する日
初夏の大潮といえば!
そう、サンゴの産卵です。
沖縄の場合、最も普通に見られるミドリイシ類の多くは5~6月、キクメイシ類などの多くは8月に産卵します。
(中略)
多くのサンゴが満月の頃を待って一斉に産卵します。
引用元:PADI Japan(パディ・アジア・パシフィック・ジャパン) 公式サイト ~ ダイビングを始める&楽しむあなたを応援します!~
>>PADIジャパンのサンゴ再生への取り組み/サンゴ基礎知識
残念ながらわたしはまだ見たことがありません。
しかし必ずや…!
なぜ大潮の日なのか
先ほど大潮の日は潮流が激しくなる、とお伝えしました。
これこそがサンゴの産卵が大潮の日に行われる理由の1つです。
潮流が激しいということは、より遠くまで卵を運んでくれるということです。
ちょうど、たんぽぽの種と似ています。
たんぽぽの種は風に乗って遠くまで運ばれますね。
サンゴに限らず、大潮の日に産卵をする海の生き物は他にもたくさんいるようです。
化学的に証明されているのかはわたしにはわかりません(笑)
しかし、生き物はすごいですね。
サンゴはなぜ、大潮の日がわかるのでしょう?
サンゴの産卵はナイトダイビングでしか見られない
サンゴの産卵は、夜行われます。
つまり、ナイトダイビングをする必要があるのです。
沖縄地方ではサンゴの産卵日を予想して、専用のナイトダイビングツアーを開催しているショップがたくさんあります。
目の前に広がるサンゴの卵。
どんなに素敵な光景なのでしょう。
きっと幻想的なんだろうなぁ。
「【海を愛する全ての人へ】サンゴに優しい日焼け止めで海の環境を守る」
大潮の日の昼間のダイビング
大潮の日は、基本的に1か月のうちに2回あります。
満月の日と新月の日ですね。
初夏の大潮の夜はサンゴの産卵。
では昼間はというと、ドリフトダイブが気持ちいい海況でしょう!
もちろん、場所によっては流れが速すぎて危険なところもあるかと思います。
しかしベテランガイドさんとなれば、
安全なポイントを見極めて、気持ちの良いドリフトダイビングを楽しませてくれます。
潮の流れもいつもよりあるということは、いつもは見られない大物に出くわすチャンスかも!?
大潮の昼間のダイビングも目が離せませんね!