慶良間でのダイビングはわたしの人生を変える旅だった話
慶良間でのCカード取得は好奇心爆発して価値観が変わる旅だった話の続きです。
初めての沖縄の海は、言葉にできないくらいの感動をわたしにくれました。
そしてその感動がきっかけで、わたしの気持ちに変化が起きたんです。
海にいる時間、本当に幸せだったな。
もっとたくさん海に潜りたい。いろいろな海の世界を覗いてみたい。
「誰かに頼るのではなく、自分の力で自分の人生を楽しくしよう!」と強く思うようになったんです。
そしてさらに、あんなにきれいな海が失われつつあることを知りました。
温暖化や人間の生活ゴミ、水質汚染…その他にも原因は様々です。
海を守るためにできることはないだろうか。そんなことも考えるようになりました。
東京に帰ってきてすぐに、次のダイビングの予約をしました。
知らなかっただけで、関東にもダイビング出来るところがたくさんあるんです。
神奈川県、千葉県、静岡県、2週間に1回くらいのペースで潜りまくりです。
関東圏の海も、わたしが今まで抱いていた海とは全然違い、
魚もたくさんいるし、お花畑みたいなソフトコーラルの群生も見ることができました。
特に伊豆にはよく行って、アオリイカの産卵や海中洞窟はケラマとはまた違う楽しみがあるということを知りました。
でもやっぱり、沖縄で見た海が忘れられないなあ…
伊豆の海も透き通っている日もあったけれど、それは毎日ではないようです。海況やお天気でかなりコンディションが変わるそう。
海苔のお味噌汁の中を泳いでいるような日もありましたよ。なんだか浮遊物がたくさん浮いていて、海の中は緑色。視界はとっても悪くて暗い。
あぁ、やっぱり沖縄の海行きたいな。きれいだったな。
この頃から、
ちょっとずつ物事の考え方や価値観に変化が出だしました。
嫌なことも引き受けるYESマンはもうやめよう
いったん海のお話から遠ざかります。
今までのわたしは、自分の考えよりも周りの人の考えに合わせるような生き方をしていました。
自分の意見を言ったら否定されるのではないか、怒られるのではないか。
だったら周りに合わせておいたほうが何も言われずに済むし、揉める事もないな、と考えていたのです。
だけれども、あれれ?っと思い始めるようになりました。
わたしがやりたいって思うこと、周りの人の意見や顔色を理由にして「できるわけない」って押さえ込んでるな。
わたしの意志だって尊重されていいんじゃないかな。
どうして自分の気持ちを我慢してまで周りに合わせているんだろう。
…なんか苦しいな。
物ごころついたころから、
いつのまにか、誰かの機嫌を損ねないように自分の気持ちは後回しにするようになっていました。
いつのまにか、本当は嫌なことでも何でも引き受けるYESマンになっていました。
もし、自分の気持ちを素直に言っていたら、わたしは嫌な思いはしなかったかもしれません。
お金の使い道だって、自分の意思で自分の好きなことに使いたいと強く感じました。
会いたい友達にもたくさん会おう。
1人で沖縄に行って、誰にも邪魔されずゆっくり海を堪能したいな。
あれもしたい、これもしたい…!
自分の感情を押し殺すのはもうやめにしよう!
なんでもYESマン人生を終わらせるきっかけは、紛れもなく最高に幸せな時間を過ごさせてくれたケラマの海でした。
新しい人生の始まりは気づくことから
そして、誰かに依存するのではなく「自分の力で楽しい人生」にしようと決めました。
海に行きたい。美しい海をもっと知りたい。
そう考えている時間はわたしにとって、とてもワクワクして心が弾む時間です。
こんなに楽しい海のことを、もっともっと身近に感じられる人生にしたい。
「本当は苦しいな、あれ?ちょっと違うな」と思っているという事に、長い間気がづきませんでした。
自分の気持ちに嘘ついてるってこういう事なんだなと感じました。
で、後になって爆発してしまう。
そういったストレスが引き金で、心を病んでしまう人がたくさんいます。
でも、気づいてよかった。
勇気を出して、自分の力で生きると決断して本当に良かったと思っています。
自分ひとりになるということは、お金や時間の使い方も自分で考えなければいけません。
贅沢はせず、自分の未来や海を守るために、お金と時間を使いたいと考えるようになりました。
自分で考える時間が増えて、「誰かのために」ではなく「自分のために」が最優先です。
気づく
↓
決断する
↓
行動する
人生を豊かにするには、このサイクルが大切です。
気付かなければ、新しい世界を知ることはできません。
決断をしなければ、いつまでも同じ生活の繰り返しです。
そして、行動しなければ、新たな挑戦も始まりません。
幸せの基準は人それぞれ違っていいんだ
何が幸せなのかって人それぞれですし、幸せの基準も変わったりするんだろうけれども
いい意味で、
女の幸せは結婚して子供を産んで育てる
っていう世間の常識が必ずしも全員に当てはまるわけじゃないんだなと感じるようになりました。
いつかわたしもお嫁さんになってお母さんになって幸せになるんだ!
なんてつい数年前まで信じて疑わなかったのですが、必ずしもそれが全員の幸せであるとは限らないのです。
慶良間の海が、自分の時間と気持ちを大切にすることを教えてくれた
今のわたしは、自分の時間が大切。
誰かのために我慢して、出来なかったことをやってみたい。
なんとなく、自分の気持ちを言うことがいけない事のような気がしていました。
否定されたらどうしよう、笑われたらどうしよう、怒られたらどうしよう、といつも見えない何かを怖がっていました。
だけどやっぱり、自分が楽しいと思えることをしたいじゃないですか。
時間は戻すことはできないのだから、これからをもっと楽しく過ごしていきたいですよね!
だから今、次の沖縄旅行に想いを馳せています。
またあの青い海に行きたい!
今度はもっとたくさん写真を撮ろう。
たくさん潜って癒されよう。
違う島にも行ってみたいな。
沖縄の美しいサンゴ礁が失われつつある現実
沖縄のサンゴ礁、
白化という現象やオニヒトデの被害、海水の上昇や海水汚染などで、あの美しいサンゴ礁が死んでいっていることを知りました。
ライセンス取得の2か月後、2回目に沖縄行ったのですが、その時に前回仲良くなったイントラさんが教えてくれました。
かつて美しいサンゴの森と呼ばれていた場所が、死んでしまったサンゴたちで
ガレキの山のようになっていて、踊る魚たちも全然いなくて…
もちろん海は透きとおったブルーだったのですが、どこかさみしい海の中でした。
そして船の上でインストラクターさんに聞いてみました。
だりあ「かつてって事は、前はとっても綺麗なサンゴのポイントだったんでしょう?どうしてあんなにガレキの山みたいになっちゃったの?」
イントラさん「温暖化で海水の温度が上がりすぎて、暑くて死んでしまったり。ダイバーたちが気をつけていなくてサンゴを折ってしまったり。あとは海が汚れたら、サンゴは苦しくて死んでしまう。」
だりあ「…。」
イントラさん「…でも少しずつ、回復している地区もあるんだよ。」
だりあ「…やっぱり、人間が悪いんだね。」
イントラさん「我々が、海の中にお邪魔しますっていう気持ちでいないといけないね。海に感謝しないといけないよ。」
海の神様みたいな事を言うイントラさんを見ていて、環境問題について少し考えさせられました。
一人ひとりの力ってとっても小さいけれど、
でもその小さい力が何億と集まればとんでもなくでっかい力になりますね。
あんなに美しい海の世界を見て、誰が汚くしてやろうと思うんだろうか。
きっとみんな、汚したくない、守りたいって感じるはずです。
だからわたしは、優しくなろうと決めたんです。
自分にも、海にも、わたし以外の誰かにも。
こうして、
目先のことばかり考えて、人に言われるまま生きてきたわたしは
ケラマの海のおかげでたくさんの事に気付いて、
もう一度1人になって、自分の未来を考えようと心に決めることが出来ました。
世の中の”普通”から外れたって良いんだ。個性が活きて良いんだ。
そう思ったら、これからの未来のことを考えるのが楽しくなりました。
沖縄の海、ありがとう。