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マリーアントワネット(2018年 帝国劇場)観たよ!感想まとめ「歌ものが好きなら是非」

ミュージカル『マリー・アントワネット』

ミュージカル『マリー・アントワネット』

2018年10月19日、ミュージカル『マリー・アントワネット』を観てきましたので感想を。

会場は有楽町駅から徒歩5分、帝国劇場です。

 

一言。

面白かった~~~~!

舞台のセットや衣装、キャスティング、歌など総じて、

やっぱりミュージカルはこうじゃないと!

 

小学生・中学生のころからいくつものミュージカルを観てきたわたし、「あまり面白くなかったな」という感想のものもありました。

でも今回は満足です。マリー・アントワネットが王妃という栄光から処刑される運命をたどるまで、グッと世界に惹き込まれました。

 

※一部ネタバレ含みますのでご了承の上読み進めてくださいね。

 

 

フランス革命のヒロイン 王妃マリー・アントワネットのお話

物語の舞台は18世紀。

飢えで苦しむ国民が、豪華絢爛な生活を送る貴族・王族たちに反旗を翻し、勝利を勝ち取ったフランス革命のお話。

 

マリー・アントワネットは実在した人物。フランス国王 ルイ16世の元へわずか14歳で嫁いだオーストリア出身の女性です。

 

マリー・アントワネットのド派手な浪費でフランスの財政が破綻

貧窮にあえぐ女性、マルグリット・アルノーは「私達が苦しんでいるのは全てマリー・アントワネットのせいだ」と群衆を味方につけて倒しにかかります。

 

それによって彼女やルイ16世の運命が大きく変わっていくんですね。

最終的にマリー・アントワネットは処刑されてしまいます。

キャスティングのチラシ

キャスティングのチラシ 豪華な顔ぶれです

キャスティング:マリー・アントワネット役 花總まりさん

そんな悲劇のヒロイン マリー・アントワネットを演じたのは 花總まりさん。

元宝塚歌劇団雪組 娘役トップスター。

さすがです。王妃という役にピッタリな所作、品格。演技も歌も気品を感じましたねえ。

演目前半のあどけなくて無邪気なマリー・アントワネットの表現から、王妃という身分によって苦しむ様までとってもお上手です。

 

※今回のキャスティング、Wキャスト(同じ役を2人が公演の日ごとに交代で演じること)です。本日は花總まりさん、もうひとりは笹本玲奈さん。

 

キャスティング:マルグリット・アルノー役 ソニンさん

ソニンさん、今はミュージカル女優さんとして活躍されています。

とにかく歌が上手です。恨みに満ちた太くて迫力のある歌い方、かと思えば繊細な女性の気持ちを乗せた歌い方もこなします。

 

貧しいけれどパワフルなマルグリットという女性を演じるのにピッタリな方だなぁと思いましたね。

 

観客の心に響く歌や表情、鳥肌が立ちました。とても良かった。

 

※マルグリット約もWキャスト。もうひとりは昆 夏美さん。

キャスティング:フェルセン伯爵役 古川雄大さん

フェルセン伯爵、マリー・アントワネットの愛人

マリー・アントワネットを愛しているけれど、決して傍にいることはできないと自ら離れていく男です。

愛してはいけない人ってことですね。でも劇中では割と表立って2人の関係がストーリーに組み込まれています。

 

開演して1番初め、マリー・アントワネットが処刑されたという知らせを受けたフェルセン伯爵のシーンから、彼の回想として物語が始まります。

 

この役には 古川雄大さん。ただのイケメンですね。スラッとして高身長、甘い声でこの方もはまり役。

歌も上手なんだけれども、もうちょっと伸びのある歌い方だといいなぁと感じました。

でもイケメンだからオッケーみたいなところもあります。笑

キャスティング:ルイ16世役 佐藤隆紀さん

劇中のルイ16世は、「決して気が強くなくて優しいお父さん」といったポジションでした。

フランスの王様だから、もっと偉そうな感じの役なのかなーっと思っていましたが全然存在感は控えめです。(主役は王妃なので当然といえば当然)

 

優しい雰囲気をまとった佐藤隆紀さん。この方も歌が上手です。ちょっとクラッシックとかオペラのような歌い方です。ピッチ(音程)もバッチリ、伸びやかな声で聞いていて気持ちが良かった。

 

ルイ16世は「もしわたしがフランス国王じゃなくて普通の鍛冶屋だったら…」と何度も歌っていました。

彼も国王という地位に苦しんでいた1人だったのかもしれません。

 

歌が多めのミュージカル好きなら観て損なし

帝国劇場 入り口

帝国劇場入り口 ほとんど女性ばかりだった

わたしは物語のストーリー性よりも、視覚・聴覚で歌や衣装、舞台のセットなどを楽しみたいタイプです。

ですので今回のマリー・アントワネットは大満足

きらびやかな衣装、回転する舞台セット、聴かせる歌多め。良かったです。

 

反対に、ストーリー性を重視して観たい方は疑問や矛盾を感じてしまう脚本かもしれません。

「なんであそこはこうなった?」みたいなところあったと思います。

(わたしは全然感じませんでしたが。)

 

途中休憩を挟んで第2幕、涙腺緩んでしまって堪えていたんですが、マリー・アントワネットとマルグリットが段々と分かり合っていく(のとは少し違うかもしれないけれど)のを観て、歌を聴いていたら、涙でちゃいましたねえ

歌の力はすごいですほんと。久々に感動して涙しました。

 

帝国劇場では11月25日までの公演です。

観劇が好きな方、歌で感動したい方、フランス革命好きな方。

ぜひ足を運んでみてください。