でるふぃすぶるー!

ダイビングとオーガニックで美しい人生を送るブログ

大瀬崎でのダイビング事故…安全に楽しむ為にダイバーが再確認したいこと

2018年11月3日、大瀬崎(おおせざき)で女性ダイバーが命を落とす事故が発生してしまいました。

単独ダイビング中に何が… 沼津・大瀬崎沖で水難事故 46歳女性が死亡 - FNN.jpプライムオンライン

 

静岡県大瀬崎といえば、これからライセンスを取得するプレダイバーからベテランさんまでみんなに大人気なダイビングポイントです。

わたしも大瀬崎は数回潜っており、馴染みのあるスポット。

多少天気が荒れていても比較的穏やかな海なのに、なぜ…悲しい事故に心が痛みます。

 

この事故をもとに、より安全に楽しくダイビングをするためにはどんな事を心得ておかなければならないのか。

みなさんと一緒に考えたいと思います。

 

 

単独(1人きり)でダイビングは絶対ダメ!必ずバディと潜るのが鉄則

午後2時過ぎからひとりで海に潜りはじめ、事前に体調不良は訴えていなかったということです。

また、装着していた機材などに不具合はなく警察は関係者に話を聴いて当時の状況を詳しく調べています。

警察によると、お亡くなりになった方は1人で海にエントリーしていったとのこと・・・。

ダイビングのライセンス(Cカード)を持っているダイバーなら、絶対に1人でダイビングをしてはいけないことは知っているはずです。

なのにどうして・・・。残念な気持ちでいっぱいです。

 

ダイビングのみならずマリンスポーツは1人では危険なのです。

 

インストラクターやガイドを付けない『セルフダイビング』という方法もあるのですが、これも必ず2人以上で潜ります。

海中でもお互いが手の届く範囲で行動することが鉄則。

 

なぜ1人で潜ってはいけないのか。

水中ではトラブルが起きたときに助けを呼ぶことができないから

 

もし、何かに引っかかって身動きが取れなくなったら。

もし、足がつって動けなくなったら。

もし、パニックになってしまったら…。

そんなときのために、バディ(ダイビング中のパートナーのこと)と共に潜るのです。

 

 

器材のセッティングは万全?エントリー前に指差し確認

海に入る(エントリーする)前には、バディと一緒に器材のセッティングがバッチリかを確認し合うもの。 

きちんとバックルが止まっているか。

タンクのバルブは充分に開いているか。

ウェイト(重り)の装着を忘れていないか。

など、お互いに指差し確認することがとても大切なんですね。

自分1人でダイビングするということは、セッティングミスに気づけない時だってあるでしょう。これは時に命取りになり得るのです…。

 

最低限揃えるべきダイビンググッズ|安全に潜るために

自分の命は自分で守らなければなりません。

ダイビングはライセンスの取得が必要で、そのために勉強して知識を身につけるわけです。

 

そしてトラブルを察知、回避して冷静な判断をする

これがダイビングを安全に楽しむために必要な最も大切な心得です。

 

なにより、人頼みにせず自分でセーフティーグッズを身に着けて潜ること。

もしもの時のグッズを、もしもの時に持っていなかったでは意味がないのです。

 

シグナルフロート|蛍光色で遠くの人に存在を知らせる道具

シグナルフロートは空気を入れて浮袋の様にして、水面からダイバーの存在を知らせる道具です。

ドリフトダイビングの時に使う道具でもあります。

オレンジやピンクなどの蛍光色でとっても目立つカラー。

 

でも実は、インストラクターやガイドさんが持っているからゲスト(自分たちお客さん)は持っていなくてOK!なんて思われがち。

 

ダイバー1人ひとりが持っているべき道具です。

 

上記のセットはホイッスルも付いています。水面で大声を出すのは体力の消耗に繋がってしまいますので、ホイッスルがあると安心です。

防災グッズにもホイッスルは使われていますよね。

 

ダイビングナイフ|釣り糸など絡まった時に切って脱出する道具

ダイビングナイフも実を守るために持っていたい道具。

海の中には釣り糸のゴミや長い海藻など、絡まりやすいものがたくさんあります。

 

特に釣り糸やテグスは水中だと全然見えないんです!

普通に泳いでいて絡まってしまうことも。そんな時に、ナイフで絡まった部分を切って脱出するために使います。

 

ダイビングライト|暗い場所のみならず光で存在を知らせる事ができる道具

ダイビング用ライト。

これは写真を撮る時や暗い場所での視界確保の他にも、自分の居場所を知らせるシグナルとしても使うことができます。

 

透明度があまり良くない海では、ガイドさんのライトを頼りにチームのダイバーがはぐれないようにダイビングをするんですよ。

 

山道を車でドライブする時、霧がかかったり薄暗くなってきたらライトを点灯しますよね。

海の中でも同じです。ライトを点灯することによって、他のダイバーに「自分がここにいるよ!」と知らせることができます。

 

ダイビングは安全第一。楽しく海に潜るために。

安全にダイビング 死亡事故が無くなりますように…

1人きりで海へ入ったばっかりに、海中でのトラブルで助けを呼ぶことができなかった…

そんな悲しい事故を起こさないために、わたしたちダイバーは初心を忘れずに安全なダイビングを肝に命じておかなければなりません。

  • 必ず2人以上で海へ入ること
  • セーフティーグッズは1人ひとりが持っていること
  • 器材の点検は自分だけでなくバディにも見てもらうこと
  • ガイドさんの言うことに従うこと

「ちょっとぐらい大丈夫」と油断せずに、最低限の心得をしっかり念頭に置いてダイビングをするべきなのです。

 

もう一度、初めてのライセンスであるオープンウォーターを取得した時に習ったことを復習してみませんか。